松重豊監督、「劇映画 孤独のグルメ」キャスティングに自信!「僕の大好きな人しかいません」
俳優の松重豊が12月16日、都内で行われた自身が監督・脚本・主演を務める「劇映画 孤独のグルメ」完成披露舞台挨拶に、内田有紀、磯村勇斗、杏、オダギリジョーと共に登壇した。 本作は、原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化し、グルメドキュメンタリードラマの代名詞的存在として長年にわたり人気を集めるテレビドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版。主演の松重が自ら監督を務め、主人公・井之頭五郎が究極のスープを求めて世界を巡る姿を描く。 構想の段階から2年半。ファンの前で披露できることに、松重は「長い道のりでした」としみじみ語ると「『孤独のグルメ』というタイトルなので僕一人が格闘すればいい作品なのですが、今回は映画で、素敵な俳優の方々がたくさん来てくださいました」と内田や磯村、杏、オダギリを見渡す。 松重は、五郎が迷い込む韓国領の島のコミュニティで暮らす女性・志穂を演じた内田に対して「シナリオを書いているときは、ラブレターを書いているような気持ちだった」とオファーの返事を心待ちにしていたというと、スープの食材とレシピを探す五郎を手伝う中川を演じた磯村にも「とても懐の深い俳優」とラブコールを送ったという。 また本作はフランスロケも行われたが、松重は「フランスにもパリにも行ったことがない僕が、フランスのエッフェル塔で撮りたいと口にしてしまったとき、杏ちゃんしか思い浮かばなかった。美味しいスープのお店も教えてくれました。杏ちゃんとは親子役で何度も共演していたので、持つべきものは娘ですね」と、フランス在住の五郎のかつての恋人の娘・千秋を演じた杏に感謝を述べる。 中華ラーメン店「さんせりて」の店主を演じたオダギリには「長文の映画の感想を送ってもらい、とても励まされた」と語ると「どうしてもオダギリくんにあの役をやってもらいたかったんです」と念願だったことを明かす。 松重は「今回の映画は僕の大好きな人しかいません。それ以外の人は呼びたくなかった」と理想通りのキャスティングができたことに胸を張ると、映画監督としても活躍するオダギリも「絶対そうですよね」と同意していた。 最後に松重は「この作品は『孤独のグルメ』の集大成になっています。この映画にかけているので、皆様よろしくお願いします」とこの日お披露目される映画を観るファンに思いを伝えていた。