194キロ衝突死、警察車両で現場走ったプロドライバー「車の制御困難に」…公判で「プロもミスの可能性」
大分市で2021年、時速194キロの乗用車で右折車に衝突し、同市の会社員小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)に問われた元少年(23)の裁判員裁判の第3回公判が8日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であった。検察側の証人として出廷したプロドライバーの男性が、現場での194キロの走行は「車の制御が困難になる」などと証言した。 【写真】事故で大破した小柳さんの車=遺族提供
検察側はこれまでの公判で、高速走行で路面状況から車体に大きな揺れが生じるなどし、操作を誤る恐れが高まると主張している。
県警の車両で現場を走行した男性は「路面は状態が悪く、縦揺れを感じた」とし、現場を194キロで走行した場合、「プロでも運転ミスの可能性がある」と述べた。
夜間のサーキット場を高速走行した実験では「(右折車は)見えづらかった」と話した。
一方、弁護側からは状態を数値で表せないかを問われ、説明は難しいとした。