クリーニング屋が教える「冬物コートの正しい保管方法」。虫食いを見つけたらどうする?
まだ朝晩に少し冷える日はあるものの、すでに暑い日が増えてきましたね。もう冬物コートをクリーニングに出した人も多いでしょう。 私もこの間ドライクリーニングを終えたコートが戻ってきました。しかし、よく考えたら比較的気候が穏やかな国ばかり住んでいた私は、冬物の正しい保存方法を知りません。 そこで、綺麗にした冬物類ってどうやって保存するのがベストなのか、信頼できる地元のクリーニング屋さんにアドバイスしてもらいました。 今回協力してくれたのは、機械仕上げが主流の中、手仕上げにこだわる白井クリーニング(メーカーズシャツ鎌倉認定店)の千田達矢さん。 冬物衣類の集荷と配送をしてくれたので、配送時にいろいろと相談にのってもらいました。
ビニールカバーは外して風通しを良く
クリーニングから戻ってきた衣類を、ビニールカバーに入れたまま保存していませんか? 私はそうでした。埃から守れるし、何となく綺麗に保存できる気がして。しかし、これはNG。湿気がこもってしまうので、外すのが基本だそうです。 そして、保存する場所は陽が当たらないけれど風通しが良い場所がベターとのこと。 我が家は直射日光が入らない納戸の窓際にハンガーラックを設置。 普段は障子を閉め、定期的に風を通するようにしました。洋服ダンスに入れる場合は定期的に開けて風通しをした方が良いようです。 理想はハンガーラックで、かける時は服と服の間に隙間を開けてあげるといいのだとか。高級ブティックのディスプレイは間隔を開けてかけてありますが、あんな感じがいいようです。
虫食いを予防するには
私は今回カシミアのコートの虫食い修繕もお願いしました。 袖を通したらブラッシングし、ハンガーいつる下げるタイプの防虫剤をつけて、冬が終わるとドライクリーニングに出していたのですが、腕部分に2箇所も虫食いができていました。 千田さんによると、ドライクリーニングでは水溶性の汚れを落としにくく、特に果物の汁やアルコールが黒っぽい衣類に付いてしまった場合、乾いた状態ではシミを見つけにくいため、結果的に虫食いになってしまうことがあるとのこと。 汚れが付いた部分を把握し、クリーニングの際に染み抜きを依頼するのが良いでしょう。