フードテラスかなでの厨房に入る西さん（左）

　サッカー日本代表専属シェフとして知られる西芳照さん（福島県南相馬市小高区出身、広野町在住）は、浪江町の道の駅なみえ総料理長に就任した。１３日、道の駅なみえで連携協定書の調印式が行われた。 　西さんは道の駅なみえで提供するメニューの監修、地元食材を使った商品開発などを担う。スポーツ選手の体づくりに適した調理法を保護者らに伝える料理教室も開く。施設内の「フードテラスかなで」の厨房（ちゅうぼう）に不定期に立ち、料理を提供する。 　調印式では、道の駅なみえを管理運営するまちづくりなみえの清水中理事長があいさつし、西さんと協定書を交わした。西さんは「スポーツを通して培った人脈、仕事で得た知識や技術を存分に活用し、道の駅なみえの未来に力を注ぎたい」と決意を示した。吉田栄光町長が祝辞を述べた。 　終了後、西さんはフードテラスかなでで作業に当たった。今月は１４、２４、２５の各日も厨房に立つ。 　フードテラスかなでは、西さんがパリ五輪サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の専属シェフとして提供したのと同じレシピのカレー、ハンバーグを取り扱う。

　　　◇　　　　◇ 　西さんは１３日、報道陣の取材に、暑い中で試合に臨んだ「なでしこジャパン」の食事に関し、「選手の食欲が落ちるため、なるべく普段食べている日本の味を出すよう心がけた」と振り返った。