元巨人・柴田章吾氏がアジア初の「甲子園大会」を開催 前例がない大会への意気込み
多くの人に知ってもらいたい
――なぜアジア甲子園1カ月前にクラウドファンディングを始めたのでしょうか? 始める前の軍資金集めとしてやっている団体が多いイメージですが……。 柴田 これまで地道な広報活動をしてきましたが、より認知を広めたいという想いが一番です。私のことを知らない人たちに向けて、様々な方に応援コメントをいただくことで知ってほしいと思いました。特に、プロ野球選手を通じたアプローチはこのような機会がないとなかなかチャンスはありません。母校の大先輩である工藤公康(元西武ほか)さん、坂本勇人(巨人)選手、山川穂高(ソフトバンク)選手、藤浪晋太郎(メッツFA)選手、森友哉(オリックス)選手、山岡泰輔(オリックス)選手、明治大学時代の同級生3人である野村祐輔選手(元広島)、島内宏明選手(楽天)、阿部寿樹選手(楽天)などなど、アジアで開催される甲子園を自分事のように考えてくださるうれしいコメントを多数いただきました。そのような賛同者がいることを世間の方々に知ってもらう機会は、クラウドファンディングと相性がいいと思い決意しました。 ――たしかにそうですよね。柴田さんのSNSを普段から見ている私からしても、携わっている人たち全員を知りませんでした。 柴田 ですよね。クラウドファンディングのサイトをつくったことで、これだけ多くの人たちがいることがすぐに分かるので。 ――前回もクラウドファンディングをやっていましたが、その違いはなんですか? 柴田 前回は会社を辞めた直後でしたので、活動費という意味合いも大きかったですが、今回はどれだけの人に知ってもらえるかを重要視して、その結果、多くの支援者を募りたい、というクラウドファンディングになっています。 ――ありがとうございます。最後にクラウドファンディングを通じて、大会をどうしていきたいか教えてください。 柴田 今年だけでなく、継続的なプロジェクトにするために沢山の方々に知っていただき、ご支援いただける大会を作っていきたいので、ぜひ皆さんも一緒になって盛り上げていただけるとうれしいです。 PROFILE しばた・しょうご●1989年4月13日生まれ。高校3年夏に愛工大名電高で背番号10を背負い甲子園に出場。その後、明大を経由し2012年に育成3位で巨人に入団。15年から巨人の球団スタッフ。16年から外資系コンサルティング会社に入社。19年に起業し現在にいたる。 取材・構成=壁井裕貴 写真提供=柴田章吾
週刊ベースボール