オリの時は和やかだったが一転して大合唱…阪神&オリックス優勝パレード「雰囲気全然違う」現場ルポ
11月23日、関西の街が阪神タイガースとオリックスバファローズに酔いしれた。阪神タイガース、オリックスバファローズ優勝記念パレードが大阪市の御堂筋と神戸市の三宮で開催されたのである。 【画像】雰囲気がぜんぜん違う…!阪神&オリックス優勝パレード「両球団のファンの様子」が…! 11時から阪神タイガースが神戸会場、オリックスが大阪会場でパレードを行い、14時からは球団を入れ替えてそれぞれの会場で開催された。大阪・神戸両会場の4回のパレードに集まった人数は延べ100万人(主催者発表)。阪神タイガースの見学者は神戸市が30万人、大阪市が35万人という驚くべき数字だ。神戸で観覧後、大阪へ移動したファンも多くいたという。一方、オリックスは大阪市が20万人、午後の神戸市で15万人だった。 筆者は大阪会場で取材を行ったが、沿道でオリックスのパレードを観覧している人たちの多くは和やかに選手らを見送っていた。だが、阪神のパレードの時間が近づくと一転、一気に人出が増し、あちこちで六甲おろしを合唱したり、集団で盛り上がるなど空気が変わり、熱狂的なファンが非常に多く見られ、あちこちに人だかりの山ができていた。それどころか沿道のオフィスビルやその屋上、さらにはビル工事現場の高層階からパレードを観る人も多くいて、選手たちを驚かせていた。中には阪神応援の張り紙をガラスに張り出していたビルもあり、ファンらの目を引いていた。 岡田彰布監督はパレード冒頭のあいさつで「なぜパレードのスタート地点がここなのか不思議だったが、このビルは母校の小学校の跡地で6年間通った思い出の場所。感無量の気持ちでいっぱいです。アレを達成してアレのアレと誰が言ったのかわからないですが、最高の形で小学校にお礼の気持ちを持ってパレードしたい」と話し、スタート地点は大歓声に包まれた。そのビルには同窓生ら有志で製作された横断幕が掲げられており、あいさつの前にそれを見つけた岡田監督は涙を拭うような仕草も見せていた。 今回のパレードのために投入された人員は民間警備員が約2000人、警察官が約800人、そして話題となっている大阪府市の職員で主に構成されたボランティアスタッフが約2500人だ。パレード終了後、吉村洋文知事と横山英幸市長の会見でも在阪メディアからこの質問が出たが、吉村知事は「ボランティアに参加しなくても人事や成績などに影響はない。パレードを盛り上げたいという思いで参加してくれている職員が多くいた。メディアもそのことばかり報道し過ぎでは」と反論。また、今回万博に一切触れなかったことに対しては「万博と切り離すべきという意見もあった。今回は純粋に両球団をお祝いする場。このパレードの賑わいが1年半後の万博につながれば」とコメントした。 撮影・文:有村拓真
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