料理が完成し笑顔の遠藤憲一（c）BS朝日

　俳優の遠藤憲一（62）が1人で料理に挑戦する姿に密着する番組が制作された。30日放送のBS朝日「きっちりおじさんのてんやわんやクッキング」（後2・00）。料理はコロナ禍を機に始め、まだ“初心者”。収録後には「料理作りが苦手な人が“遠藤よりは自分のほうがうまく作れるはず”と思い、作ってくれたらいいですね」とアピールした。 　古本屋で料理本を探し、商店街で食材や調理道具を購入するところからスタート。作るのは、おにぎり・味噌汁・肉じゃがの3品で、以前から興味があったというだし取りや土鍋での炊飯にも挑戦する。料理本を見ながら進めたが、タマネギに「どこから皮をむくんだっけ」と迷ったり、肉じゃがの合わせ調味料を作り忘れる場面も。調理時間は3時間を超えた。完成した料理に満足しつつも「50点かな」と悔しさもにじませた。 　“初心者”がサポートも受けないまま、料理に悪戦苦闘する様子を映し出す異色の料理番組。制作側は、ドラマや映画などで活躍する人気俳優が自炊するギャップに目をつけ、そのドキュメンタリーを作りたいと依頼したという。遠藤はオファーが来た時の心境を「驚きでした。でも“料理ができないままで来てください”と言われ、面白いなと思って。“ポンコツ”状態でいいっていうのが斬新でした」と明かした。 　コワモテなのに不器用で、どこか愛らしいのが魅力。SNSには、笑顔で食べ物を大きく前に突き出してアピールする写真などを投稿。これが「可愛い」などと話題になっていた。 　「機会があればぜひ違う料理にもチャレンジしたい。ゆくゆくは料理の腕を上げて、コース料理に挑戦ってところまでいけたら」と早くも次の料理へ意欲。番組側も「遠藤さんのやる気の火を消さないようにしたい」と第2弾以降の放送に早くも期待がかかる。（山内　健司） 　≪DAIGO、国分太一も≫男性芸能人がキッチンに立つ料理番組には、歌手のDAIGO（46）が出演するテレビ朝日系「DAIGOも台所～きょうの献立何にする？～」がある。主にDAIGOが料理人を手伝いながら学んでいく形式。ほかに、TOKIOの国分太一（49）が出演するテレビ東京「男子ごはん」があるが、こちらも料理研究家から指導を受け料理を完成させていくスタイルになっている。