琉球王国の国王・王妃が登場 正月儀式を再現 首里城で3日まで「新春の宴」
沖縄県那覇市の首里城公園で1日、2025年の始まりを祝う「新春の宴」が始まった。奉神門前では琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の一部が再現され、多くの家族連れや観光客が見入っていた。 【写真】2024年の新春の宴で披露された「朝拝御規式」 朝拝御規式は、国王が役人や庶民の代表らと一緒に平和と豊穣(ほうじょう)を祈る正月の儀式。毎年、年の初めに首里城正殿前の御庭で行われていた。 この日は琉球王国の宮廷音楽「御座楽(うざがく)」が流れると、華やかな衣装をまとった国王役と王妃役が登場し、設けられた祭壇に向かって国王役が拝礼や焼香をした。 中学2年生の藏元拓磨さん(14)=うるま市=は新春の宴や首里城復興の様子を見ようと、家族5人で訪れた。「国王はかっこよく、王妃はきれいだった。地元の勝連城跡や首里城に興味があってドラマを見たりしている」と話した。 新春の宴は3日まで。朝拝御規式は2日も行われ、午前10時、午前11時、正午からの3回(各回約15分)。その他、御座楽の演奏や琉球芸能の上演もある。3日は国王と王妃の出御が行われる。詳細は首里城公園ホームページから。https://oki-park.jp/shurijo/events/detail/9695