【プレミア12】4番森下翔太値千金2ラン「最高の結果」阪神では新井、鳥谷以来の主要3大会本塁打
<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:侍ジャパン6-3韓国>◇15日◇台北ドーム 侍ジャパンの4番が台湾でも放物線を描いた。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」1次ラウンド韓国戦(台北ドーム)で、4番森下翔太外野手(24)が1点リードの7回に値千金の2ランを放った。今大会2試合で7打数5安打、4打点、1本塁打、打率7割1分4厘と止まらない。虎の未来を担う背番号1が国際大会でも大暴れだ。チームは無傷の2連勝を収め、これで国際大会21連勝。16日に台湾との無敗対決に挑む。 ◇ ◇ ◇ 森下は左中間スタンドに届いた打球を見届けるとダイヤモンドを回りながら指を突き上げた。侍の4番が値千金の今大会チーム1号を放った。 「厳しい試合になるのは分かっていたので、自分のヒットから最終的に勝利できてうれしいと思いますし、自分の出塁、ヒットで勝利に貢献できてよかった」 4-3の7回1死一塁。打席に入る直前に投手が交代したが、「自分の打撃がどう100%を出せるかを準備でやっている」。2球で追い込まれた中でカウント2-2とし、甘く入った147キロを振り抜いた。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンでもチーム1号。「次につなぐことだけを考えて打席に入りました。最高の結果になってよかった」と笑顔だった。 1点を先制された直後の2回には先頭で中前打を放ち、紅林の適時打で生還して一時逆転に成功。2-3の5回には2死一塁から四球で出塁。その後、牧の適時打で再逆転のホームを踏んだ。2度の逆転劇にはいずれも絡んだ。さらに中大の先輩、牧とは初戦でも2人で得点を生み出すなど、敵の脅威となっている。 今大会は7打数5安打1本塁打4打点で打率は7割1分4厘と快音を連発。「ホームランは結果論でしかない。チャンスメークだったり、自分らしいバッティングをできることが一番チームの勝ちにつながる」とやるべきことは明確だ。阪神選手が主要3大会(WBC、五輪、プレミア12)で本塁打をマークしたのは、08年北京五輪新井貴浩、13年WBC鳥谷敬に次ぎ3本目。生え抜き右打者では球団初と、24歳が国際舞台で躍動している。 チームは開幕2連勝で国際大会21連勝。16日には地元・台湾との全勝対決を迎える。完全アウェーも予想されるが、「楽しみですね。どんなアウェーでも自分のやるべきことをやるだけ」と力強い。侍ジャパンが誇る背番号1がチームを押し上げる原動力となる。【林亮佑】 ▼阪神の選手が主要国際3大会(WBC、五輪、プレミア12)で本塁打を放ったのは3人目。08年北京五輪予選リーグ韓国戦での新井貴浩、13年WBC第2ラウンドオランダ戦での鳥谷敬以来。