エアコンのない選手村「エコ?それともセコ?」日本のネットも過熱気味「東京勝った」パリオリンピック
パリ五輪の開幕まで残り1カ月となった26日、選手村にエアコンが設置されないことに、日本のネット上も過熱気味になっている。 パリ五輪の選手村は環境に配慮するためエアコンを設置しない。床冷房で対応し、これで周囲より温度を6度下げられるという。日本オリンピック委員会は昨年、日本の選手団が入る部屋の寝室に自前でエアコンを手配する方針を決めていた。 だが、開幕まで1カ月となった26日までに、日本や海外の複数メディアがあらためてこの問題を取り上げたため、ネット上で話題が白熱。X(旧ツイッター)では「いつからオリンピックって大真面目に大喜利するイベントになったのだ?」「東京勝った」「東京もパリもオリンピックはむちゃくちゃだ」「エコ選手村なのか、それともセコ選手村なのか」「地球には優しく人には地獄。ECOってそういう事じゃねぇだろ?」と酷評が相次いでいる。 米ワシントン・ポスト紙によると、ドイツ、オーストラリア、イタリア、カナダ、イギリスがエアコンを自前で用意。AP通信も「米国オリンピックチームは、パリ大会で選手たちにエアコンを提供する数少ないチームのひとつ。だが、これは主催者側の二酸化炭素排出量削減計画を台無しにするものだ」と報じている。 フランス公衆衛生当局によると、昨年の夏はフランス全土で5000人以上が猛暑で死亡。パリの平均気温は100年前と比べて3.1度上昇したとする分析結果もある。猛暑以外にさまざまな問題が発生した東京五輪でも、当初の開催予定まで1年を切った段階でマラソンと競歩の会場が札幌市に変更されるなど、混乱を招いていた。
中日スポーツ