新年へすっきりすす払い 金沢・大乘寺 羽咋・妙成寺
●6年ぶり汚れ落とす 金沢市長坂町の曹洞宗大乘寺で15日、6年ぶりにすす払いが行われ、近隣寺院の僧侶やボランティアら9人が天井や梁(はり)などにたまったほこりを払い落とした。 大乘寺には現在、雲水がおらず、2017年以降は人手不足にコロナ禍が重なり、すす払いは行われていなかった。作務衣(さむえ)姿の僧侶らは葉の付いた6~8メートルの竹で国重文の仏殿や、法堂(はっとう)、座禅堂などを払った。 ●五重塔きれいに 羽咋市滝谷町の日蓮(にちれん)宗本山妙成寺で15日、国重要文化財の五重塔や仏像のすす払いが行われ、僧侶や檀信徒15人が1年の汚れを落として新年を迎える準備を進めた。 石川県文化財「丈六堂」では高さ4・8メートルの釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)のほこりを落とした。 大森教生執事が「来年もいい年になるように、お身拭いをお願いしたい」と呼び掛けた。