【おんりい・いえすたでい】財務省の醜態には確定申告を終えたプロ野球選手も腹が立っただろう。国税当局に食い下がり必要経費3割を認めさせた鈴木会長
文=大内隆雄
立て続けに国税庁長官と財務事務次官が辞任してしまった財務省の醜態には、毎年確定申告で苦しむ身には「こんな役所に税金を取られていたのか(あえて納めていた、とは言いません)。ふざけるな!」と怒りを抑えることができなかった。 プロ野球選手も確定申告の時期が来ると大いに悩むことだろう。以前の一部選手の脱税事件は恥ずかしいことだったが、昔から高年俸のプロ野球選手と国税当局は“対決”してきた。 戦前の職業野球時代からこの問題に心を砕いてきたのは、鈴木龍二元セ・リーグ会長(故人)だった。戦後、プロ野球は爆発的なブームを迎えたが、選手たちは、お金に関しては極めてアバウトな考えしか持っておらず・・・
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週刊ベースボール