定年後も働き続けている人は何%いる?「体力」がなくても働き続けられる?
「生活資金を確保したい」「社会とのつながりを持っていたい」などの理由で、定年後も働き続けるシニア世代が増えてきています。 しかし、高齢になるにつれて体力に自信がなくなり「本当に働けるのか?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、定年後も働いている人の割合とともに、体力が心配な人におすすめしたい働き方についてご紹介します。
定年後も働いている人の割合は?
パーソル総合研究所が実施した「働く10,000人の就業・成長定点調査2023」によると、シニア層の就業率の変化は、表1のようになっています。 表1
※株式会社パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」を基に筆者作成 特に「60~64歳」と「65~69歳」の層では、ここ20年で大幅に就業率がアップしており、シニア層の「働く意識」が大きく変化してきていることが分かります。 また、2021年に改正高年齢者雇用安定法(70歳就業法)が施行され、シニア層が活躍できる環境の整備が始まったことも、理由のひとつであると考えられます。
体力が心配な場合の働き方とは?
「働きたい気持ちはあるが、体力が心配」という人は、次のことを実践してみるとよいでしょう。 ■時短勤務が可能な職場を探す 長時間働ける自信がない場合は、時短勤務が可能な職場を探しましょう。働く時間が短くなれば、体力的な負担が減り、不安なく働けるようになる可能性があります。 もちろん給料は下がりますが、プライベートとの両立がしやすくなるなどのメリットもあるでしょう。 ■あまり体力を必要としない仕事を選ぶ 長時間の立ち仕事や重い荷物を運ぶ必要がある仕事などは、シニア層には負担が大きすぎる可能性があります。 そのため、商品の検品やこん包などを行う軽作業や、マンションの管理人、事務など、あまり体力を必要としない仕事に就くことをおすすめします。「体力を必要としない仕事であれば、時短勤務でなくても働ける自信がある」という方も多いのではないでしょうか。 ■現職場で再雇用してもらう 新しい環境で働くことは心身共に大変なため、現在の職場で再雇用してもらえないかと相談してみることも、ひとつの方法です。 会社としても、新人を採用することなく人員を確保できるため、快く再契約してもらえる可能性はあるでしょう。
定年後も自分らしく働ける方法を考えよう
定年後も働いているシニア層の割合と10年前・20年前との比較や、働きたい気持ちはあるが体力に自信がないときにおすすめの働き方をご紹介しました。現在、65~69歳の半数以上が、働き続けていることが分かっています。 しかし、「体力に自信がない」という理由で、働くことを諦めた人もたくさんいるはずです。その場合は、時短勤務を選択したり、あまり体力を必要としない仕事に就いたりするなど、自信を持って働ける方法を考えてみるとよいでしょう。 出典 株式会社パーソル総合研究所 働く10,000人の就業・成長定点調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部