當真あみ、“マエストロ”西島秀俊は「指揮をする背中から楽しさが伝わってくる」『さよならマエストロ』
日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)で、谷崎天音役を演じる當真あみのインタビューコメントが到着した。 【写真】バイオリンを弾く天音(當真あみ) 本作は、天才指揮者だったが“ある事件”で家族も音楽も失った父親・夏目俊平(西島秀俊)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。 當真が演じるのは、クラシックに恋をし、音楽経験はゼロだが晴見フィルハーモニーに入ることになる高校2年生の谷崎天音。2月25日放送の第7話では、音楽経験ゼロながら、晴見フィルに飛び込んでバイオリンの練習に励む天音にスポットが当てられ、明るく天然キャラの天音が人知れず抱えていた苦悩が描かれた。 実は幼い頃からバイオリンをたしなんでいた當真は、バイオリン初心者である天音という役をどんな思いで演じているのか。最終回へ向けて物語の重要なパートを担う當真に話を聞いた。 <當真あみ インタビュー> ◆天音というキャラクターの魅力はどんなところだと思いますか。 天音は音楽の経験が全くない中で、晴見フィルの演奏を聴いて、右も左も分からないまま音楽の世界に飛び込んでいくところがすごいと思います。私ならオーケストラという団体に一人で入っていく勇気は全然ないし、迷うと思いますが、天音は自分の「やってみたい!知りたい!」という思いからバッとその中に入っていく。その行動力と勇気のあるところはすごく魅力的です。演じる上では、天音の明るさと音楽がすごく好きだという気持ちを意識しています。今まで本気で好きになるものに出会えていなかった天音が、音楽、クラシックというものに出会って初めて本気になれた。そういう部分は今後も大事に演じていきたいです。 ◆実際はバイオリン経験者である當真さん。弾ける実力がある上で、初心者のように演奏するというのは難しいものでしょうか。 わりとそこは難なくというか。どこを弾いたら初心者のような音が出るのか、先生から教わりながら、クリアはできているかなと思います。バイオリンは元々父が私にやらせてみたいという気持ちがあったようで。いつ始めさせようかと考えていた時にちょうど私が子供向けのアニメーション番組のバイオリンを弾いているキャラクターの真似をしていたらしく、それを見て始めさせてくれたみたいです。少しだけオーケストラに入っていた時期もあり、自分が音楽の一部になる感覚、全身を音楽に包まれる感覚をすごく楽しんでいたので、今回自分がやってきたことを生かせる作品に出られたことがすごくうれしいです。 ◆響役の芦田さんとは3度目の共演ですね。 普段から、今まで作品をご一緒できた方とまたどこかの作品で会えるように頑張るというのを心に置いてお仕事に臨んでいるので、またこうやって芦田さんにお会いできたのはすごくうれしいです。周りをしっかり見ている方で、私もお芝居の時、ここはもっとこうした方がいいかなというのを監督も含めてお話しする時もありますし、お姉さんのような存在です。後半は俊平と響の関係を天音が無意識につないでいくというか。天音を通して少しずつ家族のつながりが見えてくるところもあるので、そこも楽しみにしていてほしいです。