【ラジオNIKKEI賞】元獣医師・上原佑調教師のお墨付き! 絶好調のアレグロブリランテくんに要注目/新人記者のトレセン日記
新人記者・栗栖歩乃花のトレセン日記
先週で東京競馬場での開催も終わり、今週からは福島・函館・小倉開催になります。日曜の福島では3歳同士による唯一のハンデ重賞、GⅢラジオNIKKEI賞(芝1800メートル)が行われます。多彩なメンバーが揃った中で、注目しているのはアレグロブリランテ(牡・上原佑)。新馬戦でデビュー勝ちを決め、GⅡスプリングSでも2着に好走しています。いったい、どんな馬なのでしょうか? アレグロくんのお世話をしている上原佑調教師に聞いてみました。 まず性格面については「普段はおっとりしています。厩舎でも、ぽけーっとしてて。人懐っこいです」。もともとビビりな馬だったそうですが、最近はほんわかしているようです。それでもレース中はマイペースで「あまり周りの馬に影響されないですね」。では、人が近くにいるパドックでも落ち着いているのでしょうか。「そうですね。最近はどっしりしてきて、それが成績につながっているのかもしれないです」
レースでは性格が一変!
上原佑師は、そのおっとりした性格が好きだそうで「おとなしくて、扱いやすいですね。競馬でも平常心で走っていますし、能力も出せると思います」。でも、おっとりした性格はレースでは一変するとのこと。「調教とか速いところに行くとハミを取っていってくれます。メリハリがある馬です」。とても賢い馬なんですね。 そんなアレグロくんの面倒を見ている上原佑師は、かつて美浦の診療所で獣医師として勤務していました。その経験は調教師になった今も役に立っているそうで「連闘の時に状態を見極められたりするので(獣医経験は)生きていますね。自分で触診したり、専門的な話もできますし」と自身で細かいジャッジが行えるのは確かな強みと言えそうです。競走馬も体調面に不安なく出走できそうですね。 最後に、適性について聞いてみました。アレグロくんは芝1800メートルで好成績(1勝、2着2回)を残していて、当舞台でデビューVを決めていますが、「千八は実績があるので、いいと思います」と期待できそうです。輸送の心配についても「ないです。新馬の時にこなしているので。今のところ暑さがこたえている感じもないですし」と不安らしい不安はありません。 27日に美浦ウッドで行われた最終追い切りは後ろから常にプレッシャーをかけられる形でしたが、6ハロン84・0ー11・6秒と上々の時計をマーク。上原佑師も「マイペースに最後も楽な感じで、無理せず走れました」と絶好調のようです。 普段はおっとりな性格でも、レースに行くとスイッチを入れることができるアレグロくん。約1年ぶりとなる福島でどんな走りを見せてくれるのでしょうか。要注目です。
栗栖 歩乃花