史上最速で“40-40”達成の大谷翔平がスランプを克服した理由は?川﨑宗則が解説
スポーツ番組『ABEMAスポーツタイム』が25日(日)夜10時より生放送された。 『ABEMAスポーツタイム』は、“スポーツの熱狂を先取りする”ことを目指す新感覚のスポーツ番組。現在「ABEMA」でレギュラーシーズン公式戦324試合を生中継しているメジャーリーグベースボール(以下、MLB)や、サッカー日本代表選手がプレーする欧州サッカーなど、注目スポーツの最新情報を毎週日曜夜10時から生放送している。 【写真】松井裕樹が活躍の秘密を明かす、ほか番組カット【6点】 本放送回では、野球のメインコメンテーターとして元メジャーリーグ選手の川﨑宗則、コメンテーターとして元サッカー日本代表の安田理大、フリーアナウンサーの山本萩子が出演した。 番組では、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の1週間の活躍を振り返るとともに、日本時間で24日(土)には1シーズン40本塁打・40盗塁を記録する“40-40”を史上最速で達成したことを伝えた。 川﨑は「おめでとうございます!史上最速は本当にスゴい」と拍手。また、8月中旬には打撃不振に陥りながらも、見事大記録を打ち立てた大谷選手について、「速い真っ直ぐの球を前に飛ばすことが出来なくなった時期があったのは、技術的な問題ではなく、疲れによるもの」と語る。 続けて、「ほぼ欠場せずに500打席も立つと、疲れがものすごく溜まってきて、脳がバグってくる。『俺はどこにいるんだろう?』と思ってしまうほど。そして、投手が投げてから0.3秒で打席に届くので、打者はその僅かな時間の中で球種を予測しないといけない。それが遅れるとバットに当たらなくなるので、体調や疲れによる要因が大きいと思う」と解説した。 さらに復調のきっかけについては、「シアトル・マリナーズ戦で、速い真っすぐの球を詰まりながらも打ち返していた。その時に、『空振りせず、ヒットになった。この感覚だ』という安心感がきっかけになったのでは?打者にとっては、バットに当たらないことが一番不安なことなんです」と推測した。 “解説者よりもMLBに詳しい”という異名をとる山本は「“50-50”はあり得ます!」と、前人未到の記録も達成する可能性を予言。その理由を「“40-40”を達成した時点で、残り33試合。大谷選手の直近の33試合では、11本塁打、17盗塁を記録していた。このペースなら全然あり得ますし、すでに41号を打っています!」と語り、期待を寄せた。 また、今シーズンからMLBに挑戦し、大車輪の活躍を見せているサンディエゴ・パドレスの松井裕樹投手に、元MLB選手の長谷川滋利がインタビューを実施した。 長谷川は「右足の上げ方を止めたり速くしたり、色々変えているのが活躍の要因では?」と推測し、松井投手本人に直撃。このフォーム修正について、松井投手は「右足を止めすぎると、フォームが崩れやすくなることに気づいた」と説明。 さらに松井投手は「データ上では低めの球に強い選手が多いので、ストレートを高めに投げている。おそらく日本ではボールになるぐらいの高さだと思う」と明かした上で、「キャッチボールから高めを意識していて、相手の胸ではなく頭の上を狙っている。最初は体自体も違和感があったけど、慣れてきた」と、意識の変化を語った。 そのほかにも、チームの先輩であるダルビッシュ有投手からのアドバイスにも大きく影響を受けていることを告白。そのアドバイスの内容は「悪い球の中にも良い部分、良い球の中にも悪い部分がある。それを見過ごさないようにすることが大事。毎日登板する上で悪かったところを引きずらないために、悪い試合の良かったところを見る」だと語り、「これはよく言われていました」と明かした。 このインタビューを受けて、川﨑は「ダルビッシュ投手はメンタルケアもしてくれるし、松井投手に与えている影響が大きいと思った。ダルビッシュクリニックですね(笑)」と2人の関係性を称賛。さらに、「移動距離が長く、そこに時差もある中で体力的にしんどいと思うが、それよりもモチベーションが高そう。『アメリカで投げている』ということが彼のモチベーションに繋がって、今の良い成績に繋がっていると思った」とコメントした。
ENTAME next編集部