<二宮和也>前作の渡海は「実は良い人」 新たな主人公・天城は「自由奔放」 「ブラックペアン」シーズン2を語る
「(同じ“悪魔”と呼ばれるキャラクターで)悪いところをデフォルメして抽出しているわけではないんですけれど、全然(悪さの)角度が違うといいますか。天城を動かすときはだいたい自由にアプローチをしていることが多いかもしれないですね。TPOに合ったムーブをあえてしていないというか。基本的に渡海先生より、もう少し能動的に社会と関わっている感じです」
天城を演じるに当たって意識したことは?
「その場に置かれたときにどれだけ異物化できるかというのが一つのテーマでもあるので、あまり場になじんでいなかったりだとか、場を乱したりだとか。ただ、オペのときだけはリーダーになっていくさまが面白いと思っていたので、オペしているときとしていないときの差を割と意識していますね」
前作と違って大変だったシーンはあるのだろうか。
「オペシーンが大変ですね。前作と立場が違うので。前作では場がピンチになったら渡海先生が出てきてバーッとやって帰って行っちゃうので、僕はどちらかというとそこまで大変に感じてなかったんです。前作では、(高階役の小泉)孝太郎くんとか(世良役の竹内)涼真とかが『しんどすぎる』という話をしていて、その温度差はすごくあったんですけれど、今回、天城先生は最初から最後までずっとその場にいるので、『ああ、(2人は)このことを言っていたんだな』みたいな感じはすごく分かりましたね」としみじみ語る。
◇人生最大の二者択一は?
「シーズン2」では、天城が運試しにシャンスサンプル(二者択一)する場面がある。二宮さん自身の人生の二者択一のエピソードは?
「僕は嵐と『金八先生』のどっちをやりたい?という話になって、僕は『金八先生』と言って、風間(俊介さん)は『(嵐が1999年にイメージキャラクターになった)バレーボールの方をやりたい』って言っていて。なぜだか知らないけれど、気付いたらそれが逆転していて、今に至った。その二択が(人生で)一番大きかったんじゃないですかね」