覚えてますか? 「イオナ」のCMソング
10月7日は、スキンケア商品のパイオニアのイオナ インターナショナル株式会社が、“イ(1)・オ(0)・ナ(7)”の語呂合わせにちなんで「イオナの日」を制定し、2017年に日本記念日協会に認定・登録されています。 イオナは、太古からの地球の恵み(ION)を肌の輝きに変えていくこと(+α)を願って、“ION+α”=IONAと命名。1974年の創業からシンプルスキンケアを提唱し、2024年に創立50周年を迎えています。70年代からさまざまなヴァージョンのTV-CMをオンエアしてきましたが、なかでも、「イオナ。わたしは美しい。」というナレーションと横顔の美しい外国人女性、そして、フランス映画に使われるようなほんのり物憂げで上品なメロディと最後に響く「イオナァーァー」というサウンドロゴを、当時TVで見聴きした人も少なくないのではないでしょうか。 CMのナレーションは、女優の岸田今日子が80年代まで担当。「イオナァーァー」のサウンドロゴは、現在は“ミネハハ”の名で活動している歌手の松木美音(まつき・みね)が歌唱したものがよく知られています。 松木はフェリス女子短期大学在学中にスカウトされ、18歳よりスタジオミュージシャンの仕事を開始。「彼女が歌えば、商品が売れる!」と依頼が殺到したサウンドロゴには、「クロネコヤマトの宅急便」(ヤマト運輸)、「サッポロ一番みそラーメン」(サンヨー食品)、「ブルーレットおくだけ」(小林製薬)、「お正月を写そう フジカラーで写そ!」(富士フイルム)、「イシイのおべんとクンミートボール」(石井食品)、「ドモホルンリンクル」(再春館製薬所)、「ロッテコアラのマーチ」(ロッテ)、「コーヒーギフトはAGF」(味の素AGF)、「人形の久月」(久月)、「グリコ」「ポンジュース」「JR東海」など、特にミドル世代以上は一度は耳にしたことがあるサウンドロゴを歌っています。 80年代末以降になると、TV-CMで使われる楽曲のヴァリエーションも増えて、フランスの女優ジュリエット・ビノシュが出演し、坂本龍一のマニュピュレーターを務めたこともある関島雅樹が音楽を手掛け、アメリカ人歌手のミッシェル・ハートが歌ったものや、1993年のCMでは中原薫のデビュー・シングル「街中の素敵 みんな着飾って」、翌94年には田中美奈子「探さないで」やFESTA MODE「愛してるってば」などがCMソングに起用されています。