北米最高峰「マッキンリー山」に再変更か、トランプ氏が意向
Kanishka Singh [ワシントン 22日 ロイター] - トランプ次期米大統領は22日、アラスカ州にある北米最高峰のデナリ山(標高約6100メートル)について、かつての名称だった「マッキンリー山」に戻す考えを示した。 同山を巡っては、オバマ元大統領が2015年にアラスカ州の意向を受けてマッキンリー山からデナリ山に改名し、数十年にわたる論争に終止符を打った。 マッキンリー山と呼ばれたのは、この地域の金鉱探査者が金本位制の擁護者だったウィリアム・マッキンリー元大統領(共和党)にちなんで1896年に名付けたのが由来。 トランプ氏は演説で、マッキンリー元大統領は偉大だったと述べ、次期政権で「マッキンリー山の名前を復活させる」と語った。 15年の名称変更時に出された内務省の文書によると、マッキンリー元大統領がこの山を訪れたことはなく、山やアラスカ州との重要な歴史的つながりはないという。 デナリは地元先住民族の言葉で「高いもの」を意味し、アラスカ州は1975年に同山の名前として正式指定した。