川口能活×楢﨑正剛の再来なるか 日本代表、「2大GK時代」突入への予感【コラム】
谷晃生と大迫敬介の東京五輪世代2人に脚光
J1リーグ第6節が4月3日に開催され、首位のFC町田ゼルビアは5位のサンフレッチェ広島と対戦し、1-2と敗れた。この結果、町田は勝ち点13で首位を守ったものの、広島が勝ち点を12に伸ばして2位につけている。 【写真】日本代表GK、”妻”なでしこ田中陽子との「偽家族写真」 タレントも驚き「嫁かと思った笑笑」 この試合の見どころの1つは、町田の谷晃生と広島の大迫敬介という、東京五輪の際に正GKの座を争った2人のプレーだった。U-23日本代表が2020年に戦った3試合はすべて大迫が先発。だが、2021年6月になると谷がポジションを掴み、そのまま東京五輪の6試合すべてに出場する。 2人とも2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)の日本代表メンバーには入れなかった。明けて23年、谷は東口順昭との競争で苦しみ、リーグ戦では10試合900分プレーしたのみ。8月にはFCVデンデルEH(ベルギー)へと移籍したものの、そこでも出場は1試合にとどまる。日本代表も2023年3月まではメンバー入りしたものの、その後は選出外とされてきた。だが2024年1月、町田へ移籍して心機一転。すぐにレギュラーの座を掴み数多くのピンチを救っている。 一方の大迫は2023年、カタールW杯後の日本代表で10試合中5試合ゴールを守り、すっかり日本代表での地位を固めたかのように見えた。だが、Jリーグのシーズンオフとなった12月8日、右手舟状骨骨折の手術を受け、今シーズンはどこまでプレーのレベルを戻せるのかが焦点となっていたが、すっかり復調した姿を見せている。 ずっとライバルとして競い合ってきた2人は、もちろんお互いを意識している。対戦前に谷は大迫の凄さをこう語った。 「やっぱりどっしりしてます。ゴール前で存在感がすごくあると思います。シュートへの反応が早いし、準備が早いので、シュートを打たれる時にやっぱり余裕があるんです。ギリギリまで動かないんで、そこはすごく見習うべきポイントだといつも思います」 一方で、「自分の長所は守備範囲の広さやクロスボールなので、特に守備範囲の広さは負けたくないと思います」とも語っている。