石段200段「速駈詣り」 和歌山・紀三井寺
西国三十三所の札所の一つ、和歌山市の紀三井寺で8日、新年の安寧を願う「福開き速駈詣り」が開かれた。歓声が飛び交う中、6歳から85歳までの約170人が約200段の石段を駆け上った。 最年長の参加者となった和歌山市の無職野坂光博さん(85)は1分45秒でゴール。「90歳まで頑張りたい」と意気込んだ。視覚と聴覚に障害がある和歌山県有田川町の主婦加登淳子さんは1分42秒で上りきり「一段一段がしんどかったが、応援に励まされて頑張れた」と笑顔を見せた。 優勝は京都府京田辺市の消防士石田諒太さん(34)で24秒59。3連覇で「今年は娘とも参加できて楽しかった」と語った。