2回1死二、三塁、打者若月（右端）の時、栗原の失策で生還するオリックス・セデーニョ（40）（撮影・永田浩）

　◆オリックス3―8ソフトバンク（13日、京セラドーム大阪） 　ソフトバンクが5点を奪って大勢が決した8回はさまざまなことが起きた。 ■川瀬VS川瀬！勝ったのは…「川瀬」【動画はこちら】 　1点ビハインドで継投に入ったオリックスは、負傷降板も含めてこの回だけで5人登板。捕手の若月も本塁クロスプレーで負傷退場するなど珍しいイニングとなった。 　同じ8回にはソフトバンク川瀬晃内野手とオリックス川瀬堅斗投手の「兄弟対決」もあった。兄弟投手が同じマウンドに上がることは何度か見たことはあるが、投手と打者の兄弟対決を生で見たのは初めてだった。川瀬家にとっては思い出に残る一日となった。 　そんな珍しいことがいろいろ起こった一戦をしっかり勝ちきり、優勝マジックを10に減らした小久保ホークスだが、そんなことよりも気になったのは中継画面に映る小久保監督の表情だった。とにかく何かに怒っているような、試合を通じて常にそんな表情だった。 　でも、それも何だか理解できる試合運びだった。理由は一つ。攻守ともにミスが散見されたからだ。記録に残らないミスに、失点直結のミス。反省多き1勝となった。 　試合後、小久保監督も言った。「あまり言えないけど、ちょろちょろミスがあった。この時期はミスが出ても勝てばいいけど、先のことを考えると初歩的なミスは防ぎたい」。言えないということはサインミスも出たのだろう。勝ってかぶとの緒を締めよ、だ。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】