クラウンは4WDモデルだけ不正認定に…エアバッグのタイマー点火はなにが問題なのか?
■クラウンまさかの4WDモデルだけ不正認定…構造一緒なのだから無問題な気も
クラウンの場合、さらに興味深い。不正認定されたのは4WDモデル。2WDモデルについていえば正規の認証試験を行いクリア済。厳しいJNCAPの試験も余裕でクリア出来ていた。本来、4WDもキャビン構造が同じのため、2WDのデータを使い認証に使って問題なし。ところが4WDの認証データとして、認証試験でなく開発試験のために使ったデータを記載した。 開発試験はデータ取りのため条件を同じにすべく、タイマーを使い2WDと全く同じ展開タイミングにした。このデータ、本来なら開発試験なので使わない。なのに認証用のデータとして提出している。なぜ2WD用のデータを記載しなかったのか?10年前のことなので解らないと言う。そういった書類が残っていたので不正という扱いにしたようだ。国交省側にも説明済みとのこと。 ちなみに2WDのデータは前述の通り国交省の指定速度の衝突試験をクリアしている上、一段と厳しいJNCAPも余裕。これまた市販車の安全性に問題ないと考えていい。いずれにしろ認証に必要な国交省の試験内容はアイシスもクラウンもクリア出来ている。特にクラウンの4WDについては国交省に不正案件として提出する必要も無かったんじゃないかと考えます。 世界の流れを見ると、自動車は基幹産業。アメリカ、ドイツ、フランス、韓国、中国いずれも国を挙げてバックアップしている。日本も自動車産業無ければ赤字国になってしまう。なのに政府もメディアも自動車産業の足を引っ張ることに腐心している。このままだと自動車産業も衰退しかねない。忖度する必要などないが、いがみあうことも建設的じゃないと考える。