図書館に響き渡る名曲ジャズ 在札幌米国領事館とコラボ
【北海道・札幌】図書館のロビーにジャズが響き渡る……そんな洒落たイベントが、4月22日に札幌市中央図書館(札幌市中央区)で開かれました。
アメリカの「ジャズ月間」にちなみ
この「図書館JAZZ」イベントは、同図書館と在札幌米国総領事館とのコラボで実現しました。4月はアメリカでは「ジャズ月間」(JAM=Jazz Appreciation Month)と呼ばれていることから、昨年第1回を実施。好評だったことから2年連続の開催となりました。 実際にアメリカでも、本場ニューオーリンズはもちろん、色々な場所でジャズの無料イベントが開催されたり、学校の授業の中でもジャズを取り入れたりするそうです。その習慣をそのまま日本に持ち込み、こちらのイベントも入場無料で行われました。 まず演奏の前に同図書館の千葉真館長が「実はこの場所に移ってくる前は、図書館の中にアメリカンセンター(同領事館の広報部門)があったんです」と裏話を披露。その後にハービー・ビーズリー領事が、同図書館でも借りられるジャズの本を紹介しながら、300人以上お客さんに感謝の意を伝えました。 同図書館によると、このイベントのために80席を用意していましたが、90席に追加してもお客さんの足は途切れることなく立ち見のお客さんがどんどん増え、最終的には300人を超える大観衆が集まりました。去年の同イベントの倍以上のお客さんが集まり、期待の大きさを伺わせました。
札幌在住のテナーサックス奏者が演奏
演奏を行ったのは、ベン・ジェンソン・カルテット。札幌に住むアメリカ人テナーサックス奏者ベン・ジェンソンさんを中心にした4人組が、図書館のロビーという、普段は生のジャズ演奏が行われない場所で名曲を次々に披露。それぞれのメンバーのソロの後には拍手が起こるなど、ホールで開催されるジャズライブさながらの雰囲気になりました。 演奏後にジェンソンさんは「こんなにたくさんのお客さんに来てもらえるなんて素敵ですね。慣れない場所での演奏は、最初は戸惑いましたが音楽に集中するといい感じになりました。たくさんのお客さんに、助けてもらいましたね」と話していました。 (ライター・橋場了吾)