「見ておいてくださいよ」ソフトバンク山川穂高がCSと今は別物と考える明確な根拠
◆日本ハム7×―6ソフトバンク(28日、エスコンフィールド北海道) 打席でもどっしりと構える主砲の顔に焦りの色はなかった。 ■山川の豪快34号3ランはこちら【動画】 ソフトバンクは劇的なサヨナラ負けを喫し、対日本ハム7連敗。カード別勝ち越しの可能性も消滅した。 2位が確定し、クライマックスシリーズ(CS)で再び相まみえるかもしれない。それでも山川穂高は冷静に現状に向き合っていた。 「今やっているのがそのまま(CSに)つながるという記憶は僕はないです。最後まで勝ってもCS負けた覚えもあるし。だからこれが直接、影響するかを僕が判断するのもおかしな話ですよね。僕は来た球を打っているだけなので。やってみないと分からない」 西武時代にはリーグ優勝を果たしながらCSで涙をのむ経験もした。それだけに、レギュラーシーズンとポストシーズンは別物という考えを抱く。それは日本ハムに苦戦している現状が、そのままCSに直結するわけではないという考えにもつながる。 その上で強調したのは現在の布陣でそのまま望むわけではないという事実だ。「そもそもギーさん(柳田悠岐)とコンちゃん(近藤健介)がいないじゃないですか。(日本ハムで言えば)清宮、レイエスがいないみたいな話じゃないですか。まるっきり違う。CSこのままの勢いで、というのは(違う)」。柳田は実戦復帰し、守備にも就くなど1軍復帰へのカウントダウンもスタート。近藤もポストシーズンでの復帰を見据えている。さらにジーター・ダウンズや谷川原健太など優勝後に合流したメンバーを起用するなど、現状が100%のホークスでないことは明白だ。根拠はそこにある。 山川自身は8回に一時同点の34号3ランを放ち、打点を98に伸ばした。「取り切りたいところですね」と本塁打王に加えての打点王獲得も見据えるなど状態はいい。CSファイナルステージは18日後。秋風が吹き付ける帰りの導線で山川は笑みを浮かべながら「見ておいてくださいよ」。そこに焦りも慢心もない。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス優勝特集】 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼
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