Jリーグ→欧州の最高額は? 日本人移籍金ランキング9位。4億超で移籍も…。まさかの大不振となった最強守護神
欧州各国リーグは、2024/25シーズンに向けた準備を始めている時期で、今夏も様々な移籍市場の動きがある。シーズン途中のJリーグから有力選手が引き抜かれることが多いのもこの時期だ。今回は、Jリーグから海外へ移籍した日本人選手の中で、その移籍金が高額だった選手をランキング形式で順位ごとに紹介する。※移籍金や市場価値、スタッツは『Transfermarkt』を参照。順位が並んだ場合は同サイトの表示順位に準拠。
9位:川口能活(かわぐち・よしかつ) 生年月日:1975年8月15日 移籍先:横浜F・マリノス→ポーツマス(イングランド) 移籍日:2001年10月21日 移籍金:270万ユーロ(約4.32億円) 川口能活は、1998年のフランスワールドカップでサッカー日本代表のゴールを守るなどして日本屈指のGKとしての地位を確立し、2001年にイングランドのポーツマスに270万ユーロ(約4.32億円)で移籍した。 川口は移籍後すぐにイングランド2部リーグで起用されるようになった。しかし、持ち前の反射神経でスーパーセーブをして観衆を盛り上げることもあったが、チームの不振の影響か2002年に入ると全く起用されなくなってしまった。 クラブで出場機会が得られず、日韓ワールドカップでベンチを温めた川口は、2002/03シーズンに入るとさらに立場が悪くなり、トリニダード・トバゴ代表GKシャカ・ヒスロップの加入によってトップチームに招集されることもほとんどなくなった。結局このシーズンは1試合のみの出場に終わり、ポーツマスがプレミアリーグ昇格を勝ち取ると、川口は必要とされなくなって、2003年夏にデンマークのノアシェランに移籍している。 中田英寿などの成功例があったとはいえ、当時はまだヨーロッパ移籍が当たり前と言える時代ではなかった。結果的に川口のポーツマス移籍はうまくいったとは言いがたいものとなったが、GKという特殊なポジションで2001年にイングランドへ渡ったということだけでも、日本サッカー界に大きな意味を残しているのかもしれない。
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