松任谷由実「みんな、繋がっている」 被災地・石川県に楽曲でエール チャリティーソング発売
シンガー・ソングライターの松任谷由実さん(70)が、被災地・石川県へ楽曲でエール。チャリティーシングルを発売、思いを語りました。 【画像】松任谷由実 舞台に海賊船のステージが出現 デビュー50周年全国ツアー スタート 5月に発売されるチャリティーシングルには、2001年発売のオリジナルアルバムに収録された楽曲『acacia[アカシア] 』と、去年12月のコラボベストアルバムに収録されている『春よ、来い(Nina Kraviz Remix)』の2曲が収録されています。 楽曲『acacia[アカシア]は、石川県・内灘町に群生していた、アカシアの風景に感動し作った曲で、『春よ、来い(Nina Kraviz Remix)』はロシア出身のDJ、ニーナ・クラヴィッツさんが、この歌の“人と人との繋がり”を強く表現した楽曲といことです。 松任谷さんにとって石川県は、無名時代から才能を見いだしてくれた“金沢の恩師”と呼ばれるプロデューサーと出会いがあった場所で、第二の故郷だといいます。
松任谷さんは「わずかな時間を見つけては何度も通い、人に逢った、風景に逢った、文化に逢った。私の大切な部分をかたちづくった。自分にとってこんな場所は、世界中探してもどこにもない。チャリティはどこか腑に落ちないところがあって、いままで積極的にはやってこなかった。でも、世の中に受け入れられ、ここまでやって来られたからには、もっと世の中に恩返しすべきと、最近思うようになった。そんな時にこの能登のこと。運命を感じた。歌とともにこころを寄せる。それは想いを運び、人を癒すと信じる。歌をつくり、届ける人間としての信念でもある。もしかしたら自分だったかもしれない。その想像力が、人を人にする。この国に生まれたのならなおのこと。日本のあちこちで、世界の至る所で、ふるさとを無くし悲しみと途方にくれている人々が増え続けている。これからも増えることだろう。“たとえ世の中がどうなろうとも、他者を思いやる気持ちだけは忘れないように“もう亡くなってしまった、金沢の恩人の言葉。いまの私のために言ってくれた贈り物のように感じる。みんな、繋がっている」とコメントしています。 チャリティーシングル『acacia[アカシア] / 春よ、来い(Nina Kraviz Remix)』(5月29日発売予定)の収益は、今年1月に起きた石川県能登半島地震の災害義援金として石川県に寄付されるといいます。