中沢元紀“航平”、小林虎之介“太一”に「好きだよ」…真剣モードで告げる姿にドキドキ<ひだまりが聴こえる>
中沢元紀と小林虎之介がW主演を務めるドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)の第4話が7月24日に放送された。航平(中沢)が太一(小林)に真剣な目をして「好きだよ」と告げるようすが描かれ、ドキドキとさせられた。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】ずぶ濡れになった航平(中沢元紀)に傘を差しだす太一(小林虎之介) ■「ひだまりが聴こえる」とは 本作は、文乃ゆきによる同名コミックが原作。難聴によっていつしか人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生の杉原航平と、明るく真っすぐな性格の同級生・佐川太一が、聴覚に障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”によってつながっていく姿を描く、切なくもはかないヒューマンラブストーリー。 また、太一の友人・横山智紀(通称:ヨコ)を宇佐卓真、同じく太一の友人・安田哲(通称:ヤス)を夏生大湖、料理教室の先生である航平の母・杉原涼子を西田尚美、太一の祖父・佐川源治をでんでんが演じる。 ■太一は難聴の航平のノートテイカーとなる 中学のころ、突発性難聴を発症して以来、人と距離を置くことが当たり前になった大学生の杉原航平(中沢)。ある日、いつものように1人で弁当を食べようとしたところに同級生の佐川太一(小林)が突如現れる。アルバイトをクビになり、おなかを空かせていた太一に、航平は無言で自分の弁当を差し出し、去っていった。その後、航平は耳が聞こえづらいことを知った太一は、弁当のお礼にと、聴覚障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”に自ら名乗り出て、1回につき弁当1個を条件に航平のノートテイカーとなることに。 テスト期間に入り、ノートテイクの日々が途絶えた航平と太一。そのまま迎えた夏休みのある日、航平は母・涼子(西田)の提案で太一を夏祭りに誘う。太一からOKの返事をもらい、浮かれ気分の航平。しかし、そんな幸せな気持ちとは裏腹に、航平の耳の状態が少しずつ悪化していたことが分かる。 一方、太一は美穂(本間日陽)との喫茶店での一連の出来事を航平に伝えられずにいた。そして、楽しみだったはずの夏祭りを迎える2人だったが、お祭り当日はあいにくの雨となってしまう。太一はバイト先から、今日どうするかと航平にメッセージを送る。 バイトが終わって太一がスマホを見ると、航平から「待ってる」と返信が来ており、太一は航平のもとへと急ぐ。 ■航平「太一、俺さ、なんか急にわかった」 航平は傘もささずにびしょ濡れで立っていて、太一が傘をさしかけるとようやく気づく。 2人で高架下で雨宿りし、太一はたこ焼き食べたかったと愚痴をいう。航平が静かに「いつぶりだろう。太一と会うの」というと、「そういや久しぶりだなぁ」と太一は軽く応える。雨は降り続き、航平は太一を見つめている。 「太一、俺さ、なんか急にわかった」と航平が唐突に言い、太一が「なにが?」と聞く。「太一にすごく会いたかったんだって」と航平が話すと、「はぁ?なんだお前、そんなに俺のこと好きだったのか?」と太一がふざけた調子で笑う。航平は優しくほほ笑みながら、真剣な目をして「うん。好きだよ」と告げる。太一は航平の顔をしばらく見つめて「え?」と聞くと、「太一がおいしそうにご飯食べてるの見るとすごく安心する」と航平。太一が少し照れて「なんだそりゃ」と笑うと、航平は「太一が美味しいって言ってると、なんかこっちもうれしくなって…。やだな、あれが聞こえなくなるのは、やだな」と言って涙ぐむのだった。 航平が太一への気持ちを自覚して、好きだよと真剣モードで告げるようすにドキドキとさせられた。そして、聴覚が落ちてきている航平の気持ちを思うと、辛くて胸が苦しくなってしまった。 ◆構成・文=牧島史佳