【からつボート・GⅠダイヤモンドC】海野康志郎 予想を裏切る手応えに「ホッ」
<25日・からつボート・前検日> 予想はいい意味で裏切られた。海野康志郎は2連対率21%と実績の乏しい58号機に、水面に出るまでは不安だらけだった。「数字のないエンジンだったから、ドキドキしながらS特訓に行った」。それが、特訓を終えると泰然自若のいつも通りの振る舞い。「班で下がることもなかったし、とりあえずホッとした」。最低限の舟足があることが分かり、慌てることなく前検作業を進めた。 骨太の体格で体重60キロ前後で走るのが通常モードながらもトップ戦線で活躍する一人。簡単にはエンジンが動いてくれないそんなヘビー級の選手にとって、エンジンの良しあしは死活問題。「記念でこんなの引いたらいかんでしょう」。自らの抽選運に駄目出ししたが、最悪の事態は免れた。「何もせずに行ったからペラは叩いていく」と視線は機力アップのみだ。 平凡機だった前節の児島は、10戦6勝のオール3連対という固め打ちで優勝戦1号艇。そのままVを飾ったほどに機力を引き上げた。最高のリズムで臨む今節も、エンジンの前評判以上の舟足に仕立てて、予想外の好結果を叩き出す。