ドラマ『フォールアウト』の影響で『4』や『76』などシリーズ作のプレイヤー数が急増中、『New Vegas』なども2倍以上に。アマゾンプライム会員向けの『76』無料配布や、Steamでの最大80%オフセールも影響した模様
Steamの情報を集計する外部サイト・SteamDBは4月14日、ドラマ『フォールアウト』が4月11日より配信されることで、『Fallout 76』や『Fallout4』、『Fallout: New Vegas』といったシリーズ作の同時接続者数が2倍以上に増加していることをX上で明かした。 統計サイトPlayTrackerは4月15日に同様の変化をポストしており、コンソール版においてもプレイヤー数が約50%増加しているという。 このたび配信されたドラマ『フォールアウト』は、核戦争後のポストアポカリプスな世界をレトロフューチャーな作風で描く同名ゲームシリーズを原作とする映像作品。監督および脚本は クリストファー・ノーランの弟であり、『ダークナイト』や『インターステラー』の脚本を手掛けたジョナサン・ノーラン氏が担当。ベゼスダのトッド・ハワード氏は製作総指揮として携わる。 メインキャラクターはVault33の住民である「ルーシー」、米軍の生き残りを起源とする武装集団「Btotherhood of Steel」に所属する「マキシマス」、なにやら事情を抱えている賞金稼ぎのグールの3名。異なる出自の3名がそれぞれの事情を元に旅し、ときに交差していくように物語が展開する。 ドラマでは原作シリーズにみられるアメリカの政治や歴史を踏まえたダークな設定に焦点が当てられ、アートワークやアクションなどにおいても高い再現性を実現している。 映像作品のレビュー集積サイトRottenTomatoesでは平均トマトメーターが93%、視聴者スコア85%を獲得しており、ゲームを中心とするレビュー集積サイトMetacriticでは、記事執筆時点で32のメディアから評価され「73/100」を獲得し、256人のユーザーからの評価では平均「6.8/10」を獲得。高い評価を得ていることが伺えるだろう。 原作である『フォールアウト』シリーズはかつてInterplayが手がけた見下ろし視点の作品となっており、その後2007年にベセスダ・ソフトワークスが知的財産権を獲得し、アクションRPGとして展開を開始。2018年にはMMO『Fallout 76』が配信されており、シリーズ作はXbox Game Passなどでも配信されている。 Steam DBを参照すると、『Fallout』に関しては過去1年間は約1万人から2万人前後を維持していたものの、4月14日にはピーク時に8万3491人の同時接続者数を記録。『Fallout: New Vegas』は過去1年間において同時接続者数が約5000人前後の数値であったものの、4月14日に1万9505人の同時接続者数を記録している。 また、『Fallout 76』に関しては過去1年間で約7000人から1万5000人ほどの同時接続者数となっていたが、ドラマの配信日である4月11日から右肩上がりに変化し、4月14日には3万9455人の最大同時接続者数を達成している。 いずれも4月11日を境に数値を上昇させているが、4月12日より』Amazon Prime会員に向けて『Fallout 76』が無料配布をPCとXbox Series X/S、Xbox Oneに向けて開始していることや、同日より『Fallout』初代から『76』までの主要作品を最大80%オフで購入できるセールがSteamで開始したことも、このたびの盛り上がりを後押ししている可能性も高そうだ。 Amazon Prime会員向けの無料配布は5月16日まで実施され、Steamでのセールは4月20日まで開催。ゲーム本編が245円から960円で、『4』のVR版は1955円で販売され、DLCもセール対象となっている。 シリーズ作の中でも、『Fallout 76』に関しては、他プレイヤーとの交流や協力などが捗りやすくなっているだろう。興味がある読者は、ドラマと共にシリーズ作を改めて楽しもう。
電ファミニコゲーマー:りつこ
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