エサ代高騰に輸出規制…養殖業者が直面する厳しい現実 水産王国えひめの今
販売先を東南アジアの国々や日本国内へ変更するなどして、何とか販路を作っていたといいます。 先月、国は中国側と基準に合致した水産物の輸入を再開することで合意しましたが、輸入再開の時期などを未だ先行きが不透明な状態です。
宮石さん: 「やきもきするところももちろんあるんですけど、やはり一筋縄ではいかない貿易の難しさというのは日々感じているので…頑張って、徐々にでも回復していけばいいなと思っています」
宇和島市の養殖場に子ども達の姿がありました。県漁協などが開いたイベントに参加したのは、漁業に興味がある地元の小学生です。 岡崎さん: 「今釣ったタイを、おいしく食べるために今からしめます」 養殖場で釣ったばかりのマダイの神経抜きにも挑戦。魚の養殖の生の現場で、見て触って感じる。
岡崎さん: 「赤ちゃんから育てて、エサをやって大きく育てる。みんな魚を食べる時には、こうやって作ったんやなとか色々思い出して普段食べて下さい」 子どもたち: 「はい」 岡崎さん: 「こういう命を頂いているので、おいしく残さず食べてもらったら、おじさん嬉しいです」
子どもたち: 「いただきます」「うん、うま!」「これは食べ応えがある」 児童: 「弾力があって、おいしい。あとタイ独特の甘みがある。クエも網でとれたから嬉しかったです。来年も来たいです」 児童: 「魚の養殖をこんなにしているんだなと思いました」 児童: 「(養殖業のことは)全然知りませんでした。こんなことをして、命をこんなにもらっているから、残さずおいしく食べる(大切さが)分かりました」
岡崎さん: 「すごく、きょうは興味のある子がかなりおったので、ますます興味を深めてもらって、 養殖業についてまた色々勉強してもらったら」 イヨスイ宮石さん: 「全然、未来あるというか、それこそ海外と商談していて、私たちがトップセールスをかけなくても、いろんな引き合いをいただくことがありがたいことにありますので、 国内だけじゃなくて海外に目を向けたらもっともっと需要は伸びていく。ということは、盛り上がれる未来がある」 この春マダイ養殖業に就職: 「自分が育てた魚が出回るのが嬉しいので、そういうのがやりがいです。チャンスはあると思います。魚で宇和島を盛り上げていきたい」
課題に直面しながらも、愛媛の養殖業を次の世代へ…挑戦を続ける養殖業者にとって子ども達のこの笑顔が未来への大きな光です。