「赤いルバーブ」全国の百貨店へ 長野県富士見町特産、出荷始まる
長野県富士見町ルバーブ生産組合の農家が栽培する町特産野菜「赤いルバーブ」の出荷が始まっている。同町富士見区内にある集出荷施設では、町内各地から集まった赤いルバーブの袋詰めに組合独自のステッカーを貼り、全国の百貨店へ発送している。 ルバーブはシベリア原産のタデ科の野菜で独特の酸味が特徴。ジャムやピクルスの食材として人気があるほか、料理や菓子の食材にすると、鮮やかな深紅の色合いが食欲をそそるという。組合による成分の分析では、食物繊維やカリウム、カルシウムなどを豊富に含んでいる。 今年は春先の寒さで「茎は幾分細め」。百貨店への出荷は今月6日から始まった。出荷先に応じて1袋300グラムと500グラムに分けて袋に詰め、宅配便で発送する。一般の注文は組合のホームページで受け付けている。出荷は10月末まで続くという。 早川貴樹副組合長(70)は「富士見産特有の赤色を楽しんでいただくため、朝採りしたルバーブを冷蔵保存したまま消費者に届ける品質管理に努めている」とし、生産量を確保するため「可能な方は組合に入会し、ぜひ出荷に協力してほしい」と呼び掛けた。