「基準地価」地価上昇が販売価格つり上げ”売れ残る建て売り住宅”も 九州最大の歓楽街「中洲」は上昇率20.7%に
工業地11.6%アップ商業地1.4%アップ住宅地0.5%アップ ■九大跡地 再開発で大きく上昇 今回、住宅地と商業地で大きく上昇したのが、福岡市東区の箱崎エリアです。 RKB 野島裕輝記者「国内最大級となる九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発。この再開発に伴って周辺の地価が大きく上昇しています」 敷地面積が約50ヘクタールと、みずほペイペイドーム福岡6個分に相当する九州大学箱崎キャンパスの跡地。今年4月に優先交渉権者が決定し、最先端技術を活用した次世代型のスマートシティに生まれかわる見通しです。再開発が動き出すことへの期待も高まり、上昇率は近くの住宅地で18.1%、商業地で20.6%とどちらも2位となっています。 ■地価の上昇に陰りみえるエリアも 人口の増加を背景に、福岡市とその近郊でマンション用地の需要が高まっていることもあり、好調な地価の上昇が続いている福岡県。 一方で地価の上昇により販売価格があがったことで売れ残る建て売り住宅が増え、春日市や大野城市などでは地価の上昇に陰りが見られるエリアも出始めています。 ■金利あがれば地価は減速か 今後の見通しについて専門家は、さらに金利が引き上げられれば、地価の上昇が減速するエリアが広がる可能性があると指摘します。 日本不動産研究所九州支社 高田卓巳次長「追加利上げが行われるようなことになってくれば、やっぱりディベロッパーも事業者もこれ以上高い価格で土地が買えなくなってきますので、そうなると地価上昇が少し抑えられてくるんじゃないかなと思います。金利とかが上がってくると高値では用地が買えなくなってくる。オフィス用地やマンション用地が影響を受けるようになってくるとやっぱり地価全体に与える影響が大きくなってくるかなと思います」
RKB毎日放送