大阪3区、くら替え出馬の維新・東氏が初当選「大阪での実績を国政で実現」と決意
維新が初めて候補を擁立した大阪3区（大阪市大正・住之江・住吉・西成区）では、参院議員からくら替え出馬した新人の東（あずま）徹氏（58）が、衆院当選10回を誇る公明前職の佐藤茂樹氏（65）らを破り、初当選を確実にした。 東氏は当選確実の一報を受けると、涙を浮かべて支援者らと握手。「本当に厳しい選挙で逆風からのスタートだったが皆さまのおかげで当選できた。大阪での実績を国政で実現する」と感謝と決意を述べた。 元大阪府議の東氏は平成25年に参院議員に転出し、2期目の途中で今回の衆院選に挑んだ。選挙戦では「政治とカネ」の問題を中心に自公政権を批判。将来世代への投資を重視し、大阪で実行してきた「身を切る改革」を国政に持ち込み財源をつくり出すと訴え、支持を集めた。 一方、佐藤氏は、高齢者の医療費窓口負担を原則3割に引き上げるとの維新公約を批判するなどしたが、鍵を握る無党派層や保守層への支持が広がらなかった。 公明にとって大阪は、昭和31年の参院選で支持母体である創価学会の推薦候補が初めて選挙区の議席を得た場所だ。大阪3区での敗戦は、大阪府内の4小選挙区で公明候補が全敗し、自公両党が政権転落した平成21年衆院選以来となる。
