着替え時間の賃金支払い求め提訴 美しが丘病院看護師ら
着替え時間も勤務時間に含まれるなどとして、札幌の病院で働く看護師らが病院側に未払い賃金の支払いを求める裁判をきょう、札幌地方裁判所に起こしました。 訴えは「美しが丘病院」で働く看護師や介護士ら16人が、病院を運営する医療法人を相手取って起こしました。勤務時間の前後で私服と制服を着替える時間の賃金や、始業時間前に点滴や薬を準備する時間の賃金など、請求可能な過去3年にさかのぼって約4600万円の支払いを病院側に求めています。国のガイドラインでは着替え時間も労働時間に該当するとされています。16人は全員、おととし結成された病院の労働組合に加盟していて、当初は話し合いでの解決を目指しましたが、去年の6月以降は病院側が団体交渉に応じていません。そのため去年11月、未払い賃金の支払いや団交拒否の是正を求めストライキを行いました。 原告で労働組合の佐々木支部長は「ストライキの後も全く無視なので今回の提訴に至っている。医療従事者は着替えることが大前提というのがあるのでそれを労働時間に求めてもらえる風潮になっていけばいい」と話します。 病院側は取材に対し、「コメントできない」としています。