能登半島沖で海底の段差を発見 断層のずれで形成か 東大などが撮影に成功
東京大学などの研究グループは、能登半島沖で地震によってできたとみられる海底の段差を発見し、水中カメラでの撮影に成功したと発表しました。 東京大学大気海洋研究所などの研究グループは、水中ドローンで能登半島沖の海底を調べ、珠洲市の北側の沖合にある水深73メートルの海底で20メートル以上にわたってのびる段差を発見したと発表しました。 段差は高さ1メートル未満で、藻や生物が付着していないことから、ここ数か月以内に形作られたとみられ、能登半島地震の断層のずれによってできた可能性が高いということです。能登半島沖で段差が映像で確認されるのは初めてです。 また輪島市の北西沖でも、海底が盛り上がっている部分が見つかり、その下にある断層がずれ動いたことで海底の地形が変化した可能性があります。 研究グループは今後映像の分析を進めるとともに、海底から採取した泥を解析し、一連の地震活動の原因とされる地下深くからの流体についても、詳しく調べることにしています。
北陸放送