『インファナル・アフェア』などに出演した香港の名優アンソニー・ウォンのメイキング映像が公開 映画『白日青春-生きてこそ-』
香港に住むタクシー運転手と難民の少年が心を通わす姿を描くヒューマンドラマ、映画『白日青春-生きてこそ-』。この度、本作に主演する、香港の名優アンソニー・ウォンのインタビューや撮影風景を収めたメイキング映像が公開された。 本作では『インファナル・アフェア』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』『淪落の人』等に出演する香港を代表する俳優アンソニー・ウォンが、ワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の第59回金馬奨で最優秀主演男優賞を受賞した。 このベテラン俳優を相手に堂々とした芝居をしたのが、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住の少年サハル・ザマン。難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれた少年ハッサン役を演じ、彼もまた、第41回香港電影金像奨最優秀新人俳優賞を10歳で獲得した。 偶然とはいえ自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。 本作が長編1本目となる監督のラウ・コックルイは、この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と話す。ラウ監督は、マレーシア生まれで香港に移住。自身の気持ちや経験もこの作品に活かしたと語る。 この度公開されたメイキング映像は、アンソニー・ウォンの第59回金馬奨最優秀主演男優賞の受賞コメントのシーンから始まる。彼は、本作の出演オファーに対し「香港映画ではなくて、国際的な映画だ」と世界共通のテーマが描かれていることに言及。 演じたバクヤッについて「老いぼれ役だ。高齢者や父親役は経験したが、クズ老人は初めてだ。善意から悪いことをする。乱暴で無知、自分勝手だ。衝動的で本能的に行動してる」と語るが、それでも「でも悪人じゃない、リアルな人間の姿だ。今の世の中、こういう人間は大勢いる」と続ける。しかし、バクヤッを演じる上では「ユーモアを込めて演じた。俺の独特のユーモアが出ているはずだ」と魅力的なキャラクターを作り上げたことを明かした。 映画『白日青春-生きてこそ-』は、2024年1月26日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部
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