“フジモンの失敗”に学ぶ交通事故を起こした時に絶対すべき3つの対処…「ひき逃げ」「当て逃げ」は絶対NG
「その場から逃げる」は愚の骨頂
芸能界の例でいえば、元「モーニング娘。」の吉澤ひとみさん(38)は、18年9月、中野区の路上で、飲酒運転して赤信号の交差点に進入し、横断歩道を渡っていた2人をはねる事故を起こしてそのまま逃走。ひき逃げ容疑で逮捕、起訴され、懲役2年執行猶予5年と重い判決が言い渡された。吉澤さんは事故後、そのまま芸能界引退を余儀なくされた。前出の弁護士事務所関係者は続ける。 「事故を起こした際には、即座に警察に連絡するのと同時に、〈②できるだけ早く弁護士事務所にも連絡して相談する〉こともおススメします。取り調べに対する適切な対処方法をアドバイスしてもらったりすることで、不必要に不利な供述調書を取られるおそれも低下し、不起訴に持って行きやすいからです。不起訴になれば、刑事裁判による処罰は行われませんので、前科がつくことはありません」(前出の関係者) さらに、不起訴になるために、〈③できるだけすみやかに相手との示談の可能性を探る〉ことも大切だという。特に相手に重篤なけがを負わせたり、死亡させた場合は、示談は決して容易ではないが、弁護士や加入している保険会社に相談しながら示談の方向を探ることも選択肢のひとつだ。 当て逃げやひき逃げ行為をすれば、相手の心証も悪くなり、示談はより難しくなる。つまり、交通事故を起こした際に、「その場から逃げる」ことは愚の骨頂。そうした行為は、より罪が重くなるだけだということを肝に銘じるべきだろう。 ということで、事故を起こした際には以下の3つが重要だ。 ①まずは深呼吸。即座に車を止めて、警察に連絡。被害者がいる場合は、即座に救助にあたる ②できるだけ早く弁護士事務所に相談 ③弁護士や保険会社に相談し、すみやかに示談の可能性を探る ハンドルを握った際にはぜひ、心にとどめておきたい。
中原 慶一