安房から世界の荒波へ 大音選手と松岡選手の活躍に期待(千葉県)
サーフィンの世界最高峰ツアー、チャンピオンシップツアー(CT)の出場をかけてサーファーたちが戦う、今季のチャレンジャーシリーズ(CS)が4月末から開幕する。安房地域からは、男子の部で鴨川市前原の大音凜太選手(23)、女子の部で南房総市千倉町北朝夷の松岡亜音選手(18)がアジア代表として出場する。 CSは、サーフィンのプロツアーを運営するワールドサーフリーグ(WSL)が主催する男子80人、女子48人が参加する世界ツアー。CTを最上位にCS、クオリファイシリーズ(QS)の3段階の競技構造の2番目に位置。 出場するためには、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界7地域で行われる地域予選ツアーのQSでランキング上位になる必要がある。今季のCSは4月末のオーストラリアから10月のブラジルまで全6戦が予定されており、CSの年間ランキング上位者が来季のCTに出場できる。 男子5人の出場をかけて争われたアジア地域のQSで、大音選手はインドネシアや台湾などでのグレードの高い大会で上位成績を収めるなどして、アジアランキング3位でCS出場を確定させた。 「前シーズンにけがでサーフィンができない時期があった。その期間が自分のサーフィンを考えるいいきっかけとなり、今回の結果につながった」と昨シーズンを振り返った。 CS挑戦に向けて「今年1年はチャレンジする年にしたい。さまざまなところで刺激を受け、活躍したい」と意気込んだ。 昨年もCSに出場し41位で終えた松岡選手は、今季CSの出場を目指し並行してアジアQSにも出場。グレードの高いインドネシア、フィリピンでの大会で優勝し、見事アジア2位で出場を確定させた。 「昨年1年間ツアーを回った経験を生かして、今年は優勝を目指していきたい。目標は年間ランキングで5番以内に入り、来季のCTに出場すること」と意気込みを話した。