荒馬踊り、現代ダンスに 日立で8月 プロと市民で公演 茨城
茨城県日立市の郷土芸能「日立荒馬踊り」から生み出されたコンテンポラリーダンスの公演に向け、出演する市民らが日立市幸町の日立シビックセンターで稽古に励んでいる。プロの振付家やダンサーと一緒に公演をつくり上げる試みで、8月10日に同所のステージで新しい踊りを披露する。 主催は日立市民科学文化財団。国内外で活躍する振付家・ダンサーの大島匡史朗(きょうしろう)さんが講師を務め、公募に応じた小学生から60代の市民8人が出演する。全7回のワークショップで新作公演「タイトル未定」をつくり上げる。 荒馬踊りは馬の動きを表現した青森県の伝統芸能で、同市では「日立の子どもたちにも芸能を」との考えから約30年前に保育園児が取り組み始めた。毎秋の「ひたち秋祭り」で披露され、幅広い世代に親しまれている。 15日の練習会で出演者らは、荒馬踊りの歴史や基本の振りを踏まえた上で、新しい動きを考案したりステップをアレンジしたりした。大島さんは「時代に合わせて変化することで伝統は受け継がれていく。荒馬踊りの要素を再構築し、気軽に触れられる踊りを示せれば」と話す。 親子で参加している小学3年、関太晴(たいせい)さん(8)は新しい表現方法に興味を持ったといい「自由にリズムを取ったり動きをつくったりするところが面白い。本番で成功させたい」と意気込む。 8月10日の公演は午後2時開演。チケットは千円(全席自由)。予約・問い合わせは同センター(電)0294(24)7720。
茨城新聞社