【密着】共産党史上初の女性党首 田村委員長の意外な“素顔”と共産党が抱える課題
日テレNEWS NNN
共産党史上、初の女性党首となった田村智子委員長に単独取材。共産党が抱える課題にどう取り組むのか、迫りました。 先月、都内の商店街。 田村委員長「牛、あの大根と一緒に煮込むような感じのってあります?」 肉店の店主「コマ切れとかで良ければ」 田村委員長「コマで、はいはい」 夕飯の買い物をしていたこちらの女性、実は…。ことし1月、100年を超える共産党史上、初の女性党首に就任した田村智子委員長です。 「桜を見る会」の問題を先頭に立って追及し、注目されるようになった田村さん。国会では厳しい追及が売りですが、商店街で聞いてみると・・・ 米販売店の店主 「全然そういう雰囲気じゃ、普段は全然違うんです」 豆腐店の店主「普通のおばさんです、ね?」 街での評判は「ふつうの人」。 前任の志位氏が23年にわたり委員長を務めていた共産党。「世代交代」と「女性登用」を求める声におされ田村さんを抜てきしました。 ○共産党・田村智子委員長 「私達の世代がこれからの党の中枢を担っていくっていうことは必要だし、それからジェンダー平等を掲げる政党として、やはり女性が委員長になるということはどこかで求められてくるんだよなと」 党首になったのは自民党に政治とカネの問題が起きたまっただ中でした。 ○共産党・田村智子委員長 「最大の国民の怒りは裏金問題ですよね。ここまで腐ってここまで行き詰まって、本当に日本の社会ダメになってしまいますので、これはもう最大のテーマが自民党政治を終わらせるというのが私の役割」 「これだけ国民がもう自民党は信用ならないと。自民党政治にダメ出しをしてるときにその政治に代わる政治はこういうものですよというのを示すことが、いま野党の責任として求められているというふうに思うんですね」 自民党に代わる政権のあり方を示すとして、立憲民主党などとの連携に強い意欲を示しました。 ただ、岸田内閣や自民党の支持率が低迷している一方、共産党の支持率も上向かず、批判の受け皿になれていないのが現状です。そこには共産党の体質に課題があるとの指摘も出ています。 ○現役の共産党員 「SNSで異論を表明した党員に対して、党から呼び出され注意をされる、あるいは、ひどい場合だと、除籍になってしまう」 「党運営が閉鎖的」との声があがっているのです。田村さんに対しても「幹部への疑問の声を抑え込んだ」という指摘もあります。 ○共産党・田村智子委員長 「あれ(抑え込みとされるの)は発言に対する批判なんですよね。批判っていうのは辞書を引いても「言動に対して問題点や間違いを正すことを求める」っていうことなんですね。それが中央委員会(=幹部)としての責任を果たすということなんですね」 あくまでも適正な反論で、問題は無いと主張しました。 また、高齢化が進み、党勢が縮小していることにはむしろ「チャンスだ」と訴えます。 ○共産党・田村智子委員長 「格差が非常に広がってるという問題を見ても、資本主義のままでいいの?という問いかけが若い皆さんの中にも相当に広がっていて、そこに答えを持ってるのは日本共産党なんですよ」 言葉通りに党勢を拡大させられるのか。田村委員長の手腕が問われます。 (2024年3月16日放送「news every.サタデー」サタスペ)