「王族」の名を捨ててまで…社会を変えた元プリンセスとは
18歳で大富豪の王子と出会い結婚、その圧倒的な美貌で世界を魅了しただけでなく、中東における女性の人権問題など社会活動を積極的に行い、自身の考えを世界に発信してきた元プリンセスがいます。 【画像】アミーラの”プリンセス”時代
アミーラ・アル=タウィールって?
それは、サウジアラビア出身のアミーラ・アル=タウィール。幼いころに両親が離婚し、母親と祖父母によって育てられたアミーラの夢は、医者になることでした。 王族の生まれではなかったアミーラがアル=ワリード・ビン・タラール王子と出会ったのは18歳。高校の学校新聞のインタビューがきっかけでした。その後、24歳で結婚し王子の第4夫人となるも、5年後に離婚が成立しています。
世界に名をとどろかせる大富豪との結婚で時の人に!
アル=ワリード・ビン・タラール王子は、サウジアラビアの初代国王、アブドゥルアズィーズ・イブン・サウードを祖父にもつ人物で、さらに“サウジアラビアのウォーレン・バフェット”とも呼ばれる大富豪。なんと、アミーラと王子の年齢差は28歳! まるでディズニープリンセスのようにチャーミングで美しいアミーラは、王子との結婚により瞬く間に世界から注目されることとなりました。 写真は2011年、ウィリアム王子&キャサリン妃(当時)のロイヤルウエディングに出席した王子とアミーラ。
「プリンセス」の名を捨てても得たかったもの
女性の運転が禁じられていたサウジアラビアで、運転する権利がないことは、公民権、教育、雇用機会などの問題の象徴であると考え、国外では運転している事、国際免許を保有していることを公表。「サウジアラビアで車の運転がしたい」と発言するなど、王族という立場でありながら女性の権利を獲得しようと自ら声をあげました。 自分の意見を発信し続けるアミーラは、保守的な王族から反感を買い、それが離婚問題へと発展。いかに王族の女性がオピニオンリーダーとなることが難しかったかのかが垣間見えます。 アミーラは結局離婚しましたが、サウジアラビアでは、2018年6月についに女性の運転が認められました。
Nako Kanegae