「ドライフラワー」でおしゃれな「しめ縄」 熊本県上天草市の農家
熊本県上天草市の花農家、杉本さくらさん(33)は、ドライフラワーを使ったおしゃれなしめ縄を考案した。「スワッグ」と呼ばれる花の壁飾りに、市販されている縄だけのしめ縄を組み合わせた。「簡単に作ることができる。若い人にも、お正月に合わせて花や日本の文化を楽しんでほしい」と提案する。 【動画】花農家がドライフラワー使った正月飾り作成 しめ縄と一緒に束ねたのは乾燥させたカスミソウやスターチス。洋風テイストを備えたスタイルが目新しい。「お正月と言えば、しめ縄。若者も興味を持つ雰囲気にしたくて」。そう考えた杉本さんが目を付けたのが、若者の間で人気の「スワッグ」だった。 杉本さんは複数の作品を作っており、家族と共に約50アールで栽培する花や地元農家の花10~20本を使う。1週間から10日間、風通しの良い日陰で乾燥後、工作用接着剤でしめ縄と固定。アイボリー色のリボンをかけるなどして、シックなデザインに仕上げた。 地元では正月以外もしめ縄を飾って置く風習がある。杉本さんは「飽きが来ないデザインを心がけた。お正月が過ぎても年間を通じて楽しめるようにした」と話す。
日本農業新聞