【公演レポート】堂本光一が感謝を込めて宙を舞う、「Endless SHOCK」最後の帝劇公演スタート
堂本光一が主演を務め、作・構成・演出を手がける「Endless SHOCK」の11月公演が昨日8日に東京・帝国劇場で開幕。これに先駆け、7・8日にゲネプロが行われた。ステージナタリーでは、7日に実施されたゲネプロの様子を伝える。 【画像】「Endless SHOCK」ゲネプロより、堂本光一、上田竜也、綺咲愛里らの出演シーン。(他8件) 2000年にスタートした「SHOCK」シリーズは、堂本が主演を務めるオリジナルミュージカル。同シリーズは今年の公演をもって幕を閉じることが決定しており、ラストイヤーの公演は、4・5月に帝国劇場、7月に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、9月に福岡・博多座で行われてきた。なお、長らく「SHOCK」の会場として使用されてきた帝国劇場は、来年2月に建て替えのため休館する。 フィナーレを飾る11月公演には、堂本、上田竜也、福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、松尾龍、松浦銀志、石川直、前田美波里らに加え、綺咲愛里、中村麗乃がWキャストで出演。7日のゲネプロには綺咲が登場した。 「Endless SHOCK」の舞台は、ニューヨーク・ブロードウェイ。若きエンターテイナーのコウイチ(堂本)が率いるカンパニーは、オフブロードウェイにあるオーナー(前田)の劇場で、日々研鑽を積んでいた。夢の舞台だったオンブロードウェイに進出することができたコウイチたちだったが、次第にカンパニー内に不和が生じ……。 堂本は、自身が幾度も立ってきた帝国劇場のステージを確かめるように、冒頭のシーンから力強いダンスを披露。ステージを強く蹴って、「SHOCK」シリーズでおなじみの優雅なフライングへとつなげていく。また、「オン(ブロードウェイ)の先に何があるのか」「ここがゴールじゃない」というコウイチの思いを体現するように、誰よりもストイックな姿勢で公演に取り組み、座組を牽引した。 コウイチの幼なじみ・タツヤ役の上田は、エンターテイナーとして1人の人間として、誰よりもコウイチを尊敬し、そして嫉妬するタツヤの心情を、悲しみをにじませた演技で表現。コウイチとタツヤは一度道を違えてしまうものの、再びカンパニーの気持ちがひとつになったシーンでは、堂本と上田が笑顔を交わしながら、充実した表情で殺陣や太鼓のパフォーマンスに臨んだ。オーナーの娘リカ役の綺咲は、コウイチに思いを寄せるリカの健気さを丁寧に描写。コウイチと共に歌い踊る場面では、音域の広さを遺憾なく発揮し、指先までしなやかなダンスで観客を魅了した。 カーテンコールでは堂本が、振付師のトラヴィス・ペイン、ステイシー・ウォーカーに謝辞を述べるひと幕も。「お二人から振付をもらうことによって、『SHOCK』という作品を上演すること、自分自身がステージに立つ自信になりました」と晴れやかに語り、「今回が最後の帝国劇場公演になります。まだ実感はないのですが、感謝の気持ちを込めて1公演1公演やらせていただきます。千秋楽までよろしくお願いいたします」とあいさつした。 上演時間は休憩ありの約3時間15分。公演は11月29日まで。 ■ Endless SHOCK 2024年4月11日(木)~2024年5月31日(金) ※公演終了 東京都 帝国劇場 2024年7月26日(金)~2024年8月18日(日) ※公演終了 大阪府 梅田芸術劇場 メインホール 2024年9月1日(日)~2024年9月29日(日) ※公演終了 福岡県 博多座 2024年11月8日(金)~2024年11月29日(金) 東京都 帝国劇場 □ スタッフ 作・構成・演出:堂本光一 □ 出演 4・5月公演 堂本光一 / 佐藤勝利 / 越岡裕貴 / 松崎祐介 / 高田翔 / 寺西拓人 / 松尾龍 / 尾崎龍星 / 石川直 / 中村麗乃 / 前田美波里 / 島田歌穂 7・8月公演 堂本光一 / 中山優馬 / 林翔太 / 室龍太 / 高田翔 / 原嘉孝 / 松尾龍 / 尾崎龍星 / 綺咲愛里 / 島田歌穂 9月公演 堂本光一 / 佐藤勝利 / 福田悠太 / 辰巳雄大 / 室龍太 / 高田翔 / 松尾龍 / 尾崎龍星 / 綺咲愛里 / 前田美波里 11月公演 堂本光一 / 上田竜也 / 福田悠太 / 辰巳雄大 / 越岡裕貴 / 松崎祐介 / 松尾龍 / 松浦銀志 / 石川直 / 綺咲愛里 / 中村麗乃 / 前田美波里 ※尾崎龍星は11月公演を全公演休演し、代わって松浦銀志が出演します。 ※4・5月公演の前田美波里、島田歌穂はWキャスト。 ※4・5月公演では「Endless SHOCK」「Endless SHOCK -Eternal-」を同時上演。 ※11月公演の綺咲愛里と中村麗乃はWキャスト。