タラバの半値と話題のイバラガニ 味も見た目も「遜色なし」 なぜ安い?
もう年の瀬となりました。この時期に食べたいカニが、今年はお得な価格で売られています。中でも「イバラガニ」というあまり聞き慣れないカニが、味と安さで注目されています。 【画像】「イバラガニ」ことゴールデンキングクラブ 安さは「今年がラストチャンス」
■タラバの半値 味も見た目も「遜色なし」
年の瀬の上野アメ横商店街が、カニを目当ての買い物客でごった返していました。 仙台から来た家族 「ズワイガニとタラバガニを買いました」 「1万2000円分くらいです」 こちらの夫婦は手にスマートフォンを持ちながら買い物中。鹿児島に住む妻の母親と話しています。 妻の母親 「(Q.カニを送られるということですが?)私が買ってと言ったんです。送ってもらって年末は鍋です」 夫婦はカニを2万円分購入しました。 20代 夫婦 「年末だし奮発しようと」 物価高で迎える年末年始。財布に厳しい買い物となりましたが、実は今“とあるカニ”が話題になっています。 「ゴールデンキングクラブ」と書かれています。隣のタラバカニと比べても、かなりお得に購入できます。このゴールデンキングクラブは、タラバガニと同じ分類で「イバラガニ」と呼ばれています。 タワラ屋 佐々木将会長 「(Q.ゴールデンキングクラブはいくらで購入できる?)今だと5000円で用意できます。タラバガニと比べると半値以下。タラバガニと分類は一緒なんですけれども、味も見た目も遜色はないです」 ゴールデンキングクラブは、タラバガニのおよそ半額で売られています。 佐々木会長 「おととしくらいからこちらに入ってきたが、去年と比べても買い求めやすい」 なぜゴールデンキングクラブは、最近になって日本で流通し出したのでしょうか?
■なぜ安い?専門家「今年がラストチャンス」
北海学園大学 濱田武士教授 「ウクライナ戦争に対する経済制裁措置で、アメリカがロシア産水産物の輸入を規制措置したことで、その分日本に入りやすくなった。在庫がある程度まとまったものがあるから、現在も値段が上がらず流通がちゃんと今もある」 そんなゴールデンキングクラブ、何よりも気になるのが“味”です。タラバガニと食べ比べしてみました。 佐藤ちひろアナウンサー 「タラバガニは、さすがカニの王様。肉厚で身がプリっとしていて、カニの甘みがとてもおいしいです」 「今度はゴールデンキングクラブ。タラバガニより味が濃いです。カニの甘みが口いっぱいに広がります。負けず劣らずおいしいです」 身がぎっしりと詰まったゴールデンキングクラブを初めて食べるという家族はこう話します。 初めて食べた家族 「味が濃いですね。おいしいです」 「たしかに甘いかも。いつも食べるカニより甘いし濃いし」 “安くておいしい”といいこと尽くしですが、専門家によると「今年がラストチャンス」だということです。 濱田教授 「安いゴールデンキングクラブは、中国とかでどんどん消費されていくので。ゴールデンキングクラブの輸入単価がかなり上がってきている。今までのように、安く流通するという保証はなくなっています」 (「グッド!モーニング」2024年12月26日放送分より)
テレビ朝日