ウニが海藻を食べ尽くし“砂漠化” 魚の姿は見当たらず… 日本各地で海藻減少 廃棄キャベツを「ウニ」のエサに海藻復活へ
■海藻の赤ちゃんを育てる取り組みも
6月、水族館に新しい水槽が登場した。 水槽の中にいるのは、この辺りに生息し、地元の人にはなじみのある海藻「アカモク」の赤ちゃん。展示しながら育成している。 城崎マリンワールド 伊藤公一さん:今は大きいもので2センチくらいなんですけど、大きくなると2メートル、3メートルと結構大きくなる海藻です。いずれたくさん作れるようになったら、海に返していきたいなと思ってます。 まずは自分たちができることから、少しずつ手探りで始めている。 採集した「ムラサキウニ」も水族館で展示しているのも、城崎マリンワールドならでは。 記者:すごい、すごい!食べてる? ウニがキャベツを食べている姿を見せてもらった。園内のレストランで廃棄される予定だったキャベツをエサに飼育しているのだ。 記者:引っ張っても(キャベツを)離さない! さらに、この日捕ったウニを食べさせてもらうことに。 記者:香ばしい。おいしい!食べられると分かったら、たくさん捕りたくなりますよね。 城崎マリンワールド 伊藤公一さん:(漁師さんに)捕っていただけたらウニが減るので、適正な量になっていくのかなと思います。 海藻がない今は身が小さく、ただの厄介者だが、飼育がうまくいって城崎の名産になれば、漁師がウニを捕り、海藻も残る。そんな環境が理想だ。 城崎マリンワールド 伊藤公一さん:海藻がたくさんあればウニたちも飢えずに済むので、ウニが悪いわけではないので。飼っているとだんだんかわいくなってくるんですよね。海藻を戻していけば、魚もたくさん戻ってくるかもしれないので、がんばっていきたいなと思います。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年6月18日放送)
関西テレビ