梅雨型の熱中症とは?子どもや高齢者は特に要注意!高温多湿な “屋内” で水分補給おろそかに《長崎》
NIB長崎国際テレビ
この時期に気を付けたい「熱中症」についてです。 「梅雨型の熱中症」ってご存じですか。 まだ体が暑さに慣れておらず、屋外や屋内が「高温多湿」な状況の梅雨。 この時期に、まだ本格的な熱中症シーズンではないと油断して対策を行っておらず、発症する熱中症です。
去年5月から9月の、全国の熱中症の搬送者数を見てみますと、7月は3万6549人と8月よりも多く、年間で最も多くなっています。
自覚が遅れることで症状が進むリスクもある「熱中症」。 注意すべきことを取材しました。
58人の園児が通う長崎市の諏訪幼稚園。13人が在籍する年少クラスでは。 (保育士) 「そろそろお茶の時間なので、注げるお友だちは自分で少しコップに注いで、お茶飲みして下さい」 2時間に1回は水分補給を行うようにしています。
水筒からコップに注ぐのは、保育士が子どもたちの飲む量を把握するためです。 (諏訪幼稚園 木下千代子 副園長) 「いっぱい飲む子どもは飲むが、口をつけて終わる子もいるので、 きちんと飲んでもらう」
5月下旬からは、冷房をつけて室内の温度が28度を上回らないようにしています。 また、4月からは各クラスに保育士を2人ずつ配置し、見守りを強化。 保育士は無線機を身に付け、職員室と常に連携が取れる体制をとっています。 (諏訪幼稚園 木下千代子 副園長) 「子どもの様子をしっかり観察して配慮して見るように(している)。異常な暑さなので(過ごしやすい)環境を与えていけるか、考えどころ」
4日も、県内では熱中症とみられる症状で、60代から90代の男女9人が病院に搬送されました。 熱中症の発生が多いのは、屋外よりも住居や仕事場などの屋内で、全体の半数以上です。
特に梅雨の時期は「高温多湿な部屋の中にいて水分補給がおろそかになり、発症するケースが多い」と消防局は警鐘を鳴らします。 (長崎市消防局警防課 山田 実 係長) 「症状としては大きく違わないが、夏場、暑いシーズンだと皆さん対策を講じるが、どうしても湿度が高い環境の中では、まだ暑さという体感がないので、対策が遅れやすい」