快晴・黄砂・ひょうの観測なくなる 気象の人の目による「目視観測」終了へ 原爆投下や枕崎台風襲来でも欠かさず観測 140年以上の歴史に幕 広島など全国9つの気象台
そして今回、札幌・仙台・名古屋・新潟・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇の全国9つの気象官署で行っていた「目視観測」を3月26日に終了します。 これで気象台の職員が毎日定時に目視観測を行うのは東京と大阪だけになります。 広島地方気象台 坂原幹敏 技術専門官(観測歴20年以上) 「目で見てわかる予測資料が昔は重要だったんですけど、これだけ気象庁の本庁から情報が出て、観測機器やリモートセンシングの技術が上がってる中では、目視観測の終了は仕方がないいたしかたない。ちょっとさみしいところはありますね。」 広島で140年以上続いてきた人の目による観測の終了…。 気象観測の自動化に伴って判別が難しい「快晴」や「薄曇」などの発表がなくなるほか、「黄砂」や「ひょう」、「にじ(虹)」など、およそ30項目の観測が終了します。 中根夕希キャスター 「140年以上、目視で観測してこられた人のデータが蓄積されて、最新の観測技術につながってると思うので、ありがとうございましたという気持ちになりますね。」 青山高治キャスター 「目視観測の終了によって30の項目が終了するということで、『快晴』『薄曇』とか、こういった表現が観測上で発表されなくなるのは、日本語として寂しいかなと思う所もあるが、霜や結氷、冠雪などは、シーズンの最初のみは観測するということで、これまで通り『初霜』『初氷』『初冠雪』は発表されるのでこのあたりは季節を感じたいですね。」 ※動画ニュースの中で3月26日に目視観測が終了する地点を8か所とお伝えしていますが、正しくは9か所です。
中国放送
【関連記事】
- 都市部沿岸の海底走る活断層 “危険度最高ランク” 「能登半島地震と似た津波のおそれ」と専門家 「西日本は南海トラフ地震直前の“地震活動期”」 足元に潜むリスクとは【全国の活断層(Sランク)一覧】
- 「『ママ来たよ 起きて』 叫んだけれど息子(7)は息を引き取った」 明かされた両親の思い 眠気におそわれ赤信号で… 男(63)の後悔と下された判決
- 「愛しているからするんだよ」次第に“洗脳”されていき…10年続いた塾講師からの性被害 「最初のところで止められたら」女性が抱える苦悩 専門家は「『自分が悪い』と思わないで」
- アンガールズ・山根さん「未知の昆虫」大発見!その名は「モトナリ」 テレビ番組ロケで新種を捕まえる 国際的学術誌も認定「日本のコメディアンが発見した」
- 凍結道路で “夏タイヤ” スリップ事故の運転手に判決 はねられ右手失った高校生の思いは届くか… 裁判官「涙を禁じ得ない」 裁判で明かされたこと 広島