石井竜也が明かす、名曲「浪漫飛行」制作エピソード「恋人同士の曲だと捉えている方が多いんですけども…」
◆「浪漫飛行」は「友人のために歌った曲」
イベントでは他にも、石井が米米CLUBの名曲「浪漫飛行」の制作エピソードを語る場面も。 「浪漫飛行」は、漫画家を志しながら挫折しそうになっている友人を励ますために、石井が書いた曲でした。「28歳ぐらいのときですかね。『もうちょっとやってみようよ』と朝まで話したんです」と話します。 説得を試みた石井でしたが、友人の意思を尊重し「漫画家を諦める」選択を友達は取ったそうです。「今でも、一言二言止める言葉を言えばよかったと思います。そんな思いから『浪漫飛行』を作りました。恋人同士の曲だと捉えている方が多いんですけども、実は俺の親友に作った曲なんですよね」と明かしました。
◆少人数規模のコンサートをおこなった感想は?
ライブ会場の規模に関わらず、どの席の観客も、それこそ2階席の一番後ろの方でも満足できるような音楽を届けたいと考える石井。「浪漫飛行」の生演奏を終えたあと、「ステージに立つ人間の一番の“優しさ”ってそこなんじゃないかなと僕はいつも思っています」と話します。 続けてライブで披露したのは、石井が2011年にリリースした「はなひとひら」。リリース時は東日本大震災が起こった年であり、当時、石井は人々に音楽が届かないのではないかと不安な気持ちを抱えていたそうです。「余震もまだまだ多かったので、危険を呼びかける意味合いもあったんでしょうけども、1年もしないうちに多くの(コミュニティ)FM局ができていったんですね。そこで一斉に『はなひとひら』を流してくれたんですよね」と石井。 人生観、人としての在り方を歌った「はなひとひら」。楽曲が生まれた経緯について、石井は「当時の自分は50歳を超えていたんですけども、『君が好きだぜ』みたいな曲をいまだに歌うのはどうかなと思ったんです。1曲くらいは『人間ってこういうものだよね』という、当たり前のことを歌ってみたいという気持ちになり、作った曲です」とコメントしました。 30人という限られた人数の前で楽曲を生演奏した石井。貴重な経験だったとライブを振り返り、「意外と緊張するものだなと思いました」とも明かします。観客一人ひとりの顔を見ながら歌うことができた石井は、「自分でも感動できたコンサートでした」と感想を語りました。 (TOKYO FM「SGC presents 石井竜也 GOLDEN MUSIC」3月31日(日)放送より)