30代後半で「貯金ゼロ」です。お金があると「旅行」や「趣味」に使ってしまうのですが、ほかの30代は貯金しているのでしょうか？
「貯金ゼロ」のまま30代後半を迎えると、たとえ独身であっても将来のことを考えて不安になることがあると思います。 同じくらいの年齢の人たちがどのくらい貯金しているのか、同じように「貯金ゼロ」の人はどのくらいいるのか、確認しておくとよいでしょう。 本記事では、30代独身者の平均貯蓄額や「貯金ゼロ」の人の割合とともに、老後に備えて貯蓄を増やす方法についてもご紹介します。
30代独身者の平均貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和5年）」によると、30代単身世帯の貯蓄額の平均は594万円、中央値は100万円となっています。 同じく30代で二人以上世帯の場合は、平均貯蓄額は601万円、中央値が150万円です。独身者の方が、中央値では50万円ほど貯蓄額が少なくなっていることが分かります。 平均値と中央値の違いについては、数値を合計したものをその数値の個数で割ったものが平均値、数値を小さい順に並べてちょうど真ん中にきたものが中央値です。 平均値は貯蓄額が極端に多い人がいると引き上げられてしまうため、そのような影響を受けることのない中央値を参考にした方がよいかもしれません。
30代独身で「貯金ゼロ」の人はどのくらいいる？
同調査によると、30代独身で「貯蓄ゼロ」の人の割合は34.0％いることが分かっています。参考までに、30代独身者の貯蓄額の割合は表2の通りです。 表1
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（令和5年）」を基に筆者作成 割合でみると「貯蓄ゼロ」の34.0％が最も多く、次いで「100万円未満」の14.5％となっています。
老後に備えて貯蓄の計画を立てよう
30代独身で「貯蓄ゼロ」の人は全体の3割以上いることが分かりましたが、このまま貯蓄を増やすことなく老後を迎えるのは不安な方も多いのではないでしょうか。 少しずつ旅行の頻度をおさえたり、趣味に費やすお金を減らしたりして貯蓄に回すとともに、収入を増やすための工夫を考えていきましょう。貯蓄用の口座を作って定期預金をするほか、資産運用を始めるなど、自分に合った方法を見つけてください。
